2015年9月1日火曜日

第10話:ラベル屋さん9 web版を使う(研究)

バーコードに夢見ての第10話「ラベル屋さん9 web版を使う」です。

目次
  • バーコードに夢見て (リンク
  • 第1話:無料のバーコードリーダーを使えるようにする (リンク
  • 第2話:JANバーコードを作る (リンク
  • 第3話:プリンタ印刷時にフッタにバーコードをつける (リンク)
  • 第4話:実験Iがバーコードで管理される (リンク
  • 第5話:学籍番号がバーコードになったシールを配る (リンク
  • 第6話:学籍番号と課題番号をバーコードを短冊状に印刷して配る (リンク
  • 第7話:表紙作成マクロ (リンク
  • 第8話:QRコードの作り方を書いた解答用紙を配る (リンク
  • 第9話:QRコード自動埋め込みレポート用紙 (リンク
  • 第10話:ラベル屋さん9 web版を使う(研究) (リンク
  • 第11話:ラベル屋さん9 web版を使う(バーコード付き学籍番号シール) (リンク) 
  • 第12話:無償のバーコードフォントを見つける (リンク)

    ■研究でバーコードを使う(作る)

    通信を必要としないナビゲーションシステムを研究をしていました。通信しない代わりに、数十バイト程度の情報を、都度読み込む必要があります。ICタグを使っても実現できますが、設置コストに勝るQRコードを採用しました。

    この研究では、思い通りのQRコードをある程度大量に作成し、それを要所要所に貼らなければなりません。Excelで地図を描き、シールを張る箇所を示します。黒いセルは目的地、赤いセルは階を移動するための場所です。
    黒いセルと赤いセルの場所にバーコードを貼ります

    この地図の黒いセルと赤いセルに、バーコードを貼ります。

    当初、2次元バーコードに書き込まなくてはいけない情報は、最初手作業で作ろうとしました。何度も作り直すものではないため、プログラムを作るより早いだろうと考えたからです。しかし、実際に作成すると、手計算では間違えだらけになってしまいました。そこで、ExcelのVBA(Visual Studio for Application)で作りました。


    バーコードに埋め込む情報は、VBAで計算しました。そしてこの求めた値からQRコードも自動で作りました。最後、このQRコードを地図に貼り付けます。この作業も手作業では間違える可能性が高いので、VBAで貼り付けました。

    実際にバーコードを生成し、Excelに貼り付けたのが以下の図です。「24」番は、実験的に「角対応」を考慮しています。角対応のため24の箇所には2箇所貼ります。
    黒いセルと赤いセルに貼るバーコードを生成した例です
    ■バーコードを適切な箇所に貼る

    適切なQRコードの画像ファイルを作ることが出来ました。今度は、これを実際に貼りに行かなくてはいけません。バーコードを見てすぐに、張る箇所を判断することは難しいです。

    貼りに行くときに、貼る作業が楽になるように、何処に張るQRコードなのかを明らかにしたいです。これを実現するための方法として、HTMLファイルのtableを使って、QRコードの画像ファイルを差し込み印刷する話を書かせて頂きました。

    • 第5話:学籍番号がバーコードになったシールを配る (リンク
    しかし、HTMLのtableを使って、思い通りのレイアウトを作るのはなかなか難しいです。そこで、エーワン社のシールラベルを購入し、ソフトは同様にエーワン社のラベル屋さんを使うことにしました。ありがたいことにソフトの方は無料です。

    CSVファイルを用意し、必要な情報を書き込みます。必要な情報は以下の通りです。
    • 研究室名
    • 研究室の位置を表す記号
    • 「ナビゲーション情報が格納されたQRコード」のファイル名
    このCSVファイルには、画像ファイル名を書くことができ、画像の差し込み印刷ができます。この機能を使って、QRコードを埋め込みます。

    QRコードのビットマップファイルは、先ほど作ったVBAプログラムで、作成します。実際のバーコード作成は、Google APIに依頼しています。

    画像ファイルと一緒に表示する文字の情報等(研究室名、研究室の位置を表す記号)は、VBAでCSVファイルとして生成します。つまり、VBAではシールを作成するのに必要は、CSVファイルを作成します。


    ■図書館のナビゲーションに*も*使う

    研究室周辺のナビゲーションに使ったシールは破棄してしまいました。しかし、図書館でのナビゲーションに使ったシールは未だ残っていました。

    神奈川工科大学の図書館の棚の一部には以下のようにナビゲーション用のシールが貼られています。
    画面下の中央(より少し左)に、ナビゲーション用のシールが貼られています
    拡大したのが以下の写真です。スマホによる接写なのでピンボケしていてすみません。

    この位置は「22B3」というIDで識別された棚だと分かります。このように、大量のシールを貼るのに、ラベル屋さんを使いました。


    ■ラベル屋さん9 web版を使う

    シールラベルは非常に便利です。そしてラベル屋さんというソフトもバージョン9からWebアプリになり、インストールする必要もなくなりました。

    ラベル屋さん9を使っていたら、ラベル屋さん9では、バーコードが作れることに気づきました。作成できるコードも、1次元バーコード(JANコード)だけでなく2次元バーコード(QRコード)も作れます。

    今までは、バーコードの画像ファイルをあらかじめ作成し、差し込み印刷をしていましたが、これからはその必要がなくなりました。とても便利です。

    補足(追記2015-11-27):
    ・研究に使う話を、加筆修正し、読みやすく、内容も充実させました。
    ・レポート用紙に貼って提出してもらう目的で作成した、ラベル屋さんを使ったバーコード付き学籍番号の話は、追記により長くなったので、第11話(リンク)として分離させていただきます。

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