2015年7月28日火曜日

第5話:学籍番号がバーコードになったシールを配る

バーコードに夢見ての第5話「学籍番号がバーコードになったシールを配る」です。

目次
  • バーコードに夢見て (リンク
  • 第1話:無料のバーコードリーダーを使えるようにする (リンク
  • 第2話:JANバーコードを作る (リンク
  • 第3話:プリンタ印刷時にフッタにバーコードをつける (リンク)
  • 第4話:実験Iがバーコードで管理される (リンク
  • 第5話:学籍番号がバーコードになったシールを配る (リンク
  • 第6話:学籍番号と課題番号をバーコードを短冊状に印刷して配る (リンク
  • 第7話:表紙作成マクロ (リンク
  • 第8話:QRコードの作り方を書いた解答用紙を配る (リンク
  • 第9話:QRコード自動埋め込みレポート用紙 (リンク
  • 第10話:ラベル屋さん9 web版を使う(研究) (リンク
  • 第11話:ラベル屋さん9 web版を使う(バーコード付き学籍番号シール) (リンク) 
  • 第12話:無償のバーコードフォントを見つける (リンク)

■実験ではなく、講義での使用を考える

実験は3時間の授業の中で、20人程度に、バーコード付きの表紙を配ればよいので、バーコード配布には困りませんでした。

今回の話は、情報工学特別講義のレポートを提出させるときに使った方法です。この授業は250人以上の学生が受ける科目です。採点の終わったレポートを、Excelなどに点数を転記するだけでも一苦労です。転記するために、レポートを学籍番号順に並べるだけで、1時間かかっていたと思います。


■バーコードの画像ファイルを作る

  Excelでバーコードのパターンを作ることは出来るようになりました。これを少し改造して、バーコードが表示された画像ファイルを作ることに成功しまし た。ファイル名は学籍番号になっています。 他大学用ですが、当時(2002年)作成したバーコードが未だ残っていました。以下に示します。
「C13-0010F.bmp」というファイル名のバーコード
他大学では、学籍番号にアルファベットが入っているので、私が勝手に決めたルールで数字に置き換え、JAN8に収まるようにしています。

■差し込み印刷する

画像ファイルを見て分かるように、未だバーコードの下に、学生番号と名前も入れることは出来ない状態でした。バーコードを見ても、誰のバーコードか分かりません。そこで、一言で言えば差し込み印刷的なこと、つまりバーコードの画像と学籍番号・名前を一緒に印刷することにします。Wordの差し込み印刷に、画像ファイルを差し込める機能はあるのでしょうか?  そのような方法を私は知りません。

そこで、HTMLのtableを駆使して、画像ファイル(バーコード)と学籍番号と名前を表として配置することで、差し込み印刷を実現します。HTMLファイルは、当然Perlなどを使って自動生成します。

これで何とかバーコードを差し込み印刷的に、作ることに成功しました。

<table>
<tr>
<td><img src="C13-0010F.bmp"></td>
<td><img src="C14-0002H.bmp"></td>
<td><img src="C14-0003B.bmp"></td>
</tr>

<tr>
<td align=center>C13-0010F</td>
<td align=center>C14-0002H</td>
<td align=center>C14-0003B</td>
</tr>

<tr>
<td align=center>あいはら</td>
<td align=center>いしだ</td>
<td align=center>うえむら</td>
</tr>
・・・省略・・・
</table>

バーコードを差し込み印刷するtableの定義
Webブラウザで表示した例



■シールにする

HTMLファイルをWebブラウザに表示させれば、レイアウトは完了です。あとは印刷です。あらかじめカットされた細かいシールに印刷したいですが、そのようなシールを持っていません。

そこで、A4の大きさのシールに印刷した後、カットすることにします。A4の大きさのシールは、卒業論文のバインダーにタイトルなどを貼るために毎年配布されます。そして、このシールは毎年余るので、手元にそれなりに残っていました。

シールを裁断し、シールの束を作ります。輪ゴムで止めて完成です。


■授業時に配る

実際に配布したのは情報工学特別講義という授業です。当時250人くらいが受けている講義形式の授業です。指定のフォーマットの用紙に授業の感想などを書きます。

シールの配布ですが、授業を聞いている間に、学生間でシールの束を回して、自分のシールを受け取ってもらおうとしました。しかし、学生さんの間で慣れていないのか、途中でシールの束の回覧が終わってしまったりと、色々不都合がありました。
 

■反省点

 授業でも、何とかバーコードを使ってレポートの提出状況を管理することは出来るようになりました。しかし、バーコードの配布方法には問題点が残ります。

0 件のコメント:

コメントを投稿