※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.
後期のカリキュラムが始まりました。わが研究室でも3年生のゼミがスタートし、グループ研究に取組んでいます。テーマの選定を議論した結果、1つのグループはデータ放送の技術に挑戦することになりました。データ放送はデジタル放送の一つのサービスです。デジタル放送には、2000年から始まったBSデジタル放送、2003年の3大都市圏を皮切りに全国に展開中の地上デジタル放送、そして、本年4月に始まった携帯端末での受信を想定した「1セグ放送」があります。データ放送は、これらいずれの放送でも提供されています。
デジタル放送の特徴は、なんと言ってもノイズの無い、放送局と同じ品質の映像と音声が楽しめる点にあります。ただし、受信が難しくなると、映像も音声も全く受信できなります。ハイビジョンをキーワードとする高品質の映像と音声のサービスに加えて、いつでも天気や最新のニュースなど、PCのWebページのようなコンテンツが提供されるデータ放送もデジタル放送の特徴の一つです。
ホームページのコンテンツをHTML(Hyper Text Markup Language)で作成するように、データ放送はBML(Broadcast Markup Language)で制作します。BMLはもともとHTMLを拡張したXML(Extensible Markup Language)をベースに、放送の特徴である、子供からお年寄まで、誰でも簡単に操作できることを前提に、キーボードやマウスを使うPCと異なり、リモコンで操作できるように改良した言語です。
ゼミでは、BMLの技術を習得すると共に、実際の放送サービスを分析するなどコンテンツを調査し、実験的なコンテンツの制作に取組みます。こうした取り組みを通じて、新しいサービスやコンテンツの開拓を目指します。
(情報メディア学科教授/福井一夫)
■地デジとデータ放送のリンク集
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