2006年12月15日金曜日

【参加報告】国際会議報告~画像技術の学会ICISに参加して

※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.

今年5月、米国ニューヨーク州ロチェスターで、4年に一度開かれる画像技術の学会「International Congress of Imaging Science (ICIS)」が開催されました。この学会は画像技術全般を扱う学会ですが、特に写真技術や映像技術に関する研究が盛んなことでも有名です。幸いにもこの学会に参加する機会に恵まれましたのでその報告をしたいと思います。

会場となった都市ロチェスターは、Eastman Kodak Company(イーストマン・コダック社)、Xerox Corporation(ゼロックス社)など光学関連の研究機関が多数存在する「光学の街」です。特にフィルムやカメラなどで有名なイーストマン・コダック社は、このロチェスターに本社があり巨大なビルを構えています。また、その創設者ジョージ・イーストマンの当時の邸宅が「ジョージ・イーストマン・ハウス」として一般に公開されています。


イーストマン・コダック本社ビル(米国ニューヨーク州ロチェスター)


今回の学会では、イーストマン・コダック社といった光学関連企業、地元のロチェスター工科大学(Rochester Institute of Technology)、また、日本からは富士フィルムなどからの発表が多くありました。写真技術を中心に発展してきた学会ですので、画像の取り込みや写真印刷に関する研究が多いのですが、現在ではデジタル映像コンテンツに関する研究も盛んです。特に目を引いたのは、立体表示技術に関する研究でした。よりリアルに、より自然にという画像技術の進化は、平面的な表示技術から立体表示技術にと変わってきていることが感じられました。

(情報メディア学科講師/春日秀雄

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