2006年12月15日金曜日

【参加報告】CEATEC JAPAN 2006に情報メディア学科が出展

※ この記事は本学広報誌「KAIT」No. 143 (2006年度秋号)からの転載です.
通信と放送、そして映像・情報・コンテンツの融合が進むデジタルネットワーク時代を反映して、「デジタルコンバージョンが変える、社会・生活・ビジネス」をテーマとした、アジア最大の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2006」が10月3日から7日まで、幕張メッセにおいて開催されました。出展社数は約800社であり、約20万人の来訪者がありました。その中に、産学の連携・交流をめざした「産学連携パビリオン」があり、情報メディア学科は昨年に引き続き出展しました。




■出展内容

①「時間管理機能を有するトークンを用いたディジタルコンテンツ配信システム」(速水治夫教授)
CEATECでは多くのコンテンツ配信が出展されていましたが、他に時限性を持つものへの前向きな対応は無く、本システムは関心を呼びました。
②「直交レンティキラー板を用いた3次元表示システム」(谷中一寿教授)
一般の印刷物と変わらない明るさであり、市販品で構成できる簡易な3次元表示です。
③「光学式モーションキャプチャを用いた身体動作計測」(小島一成助教授)
顔表情の計測や手指動作計測などへの応用について研究成果を開示しました。
④「データベースを用いた形態素解析システム」(大学院生・三枝優一さん(速水研究室))
インターネット上の新語・若者言葉への対応が容易で、解析速度が改善されるなどの効果があることを示しました。

■出展により大きく成長する大学院生

速水研究室大学院1年生・三枝優一さんは卒業研究で開発した「データベースを用いた形態素解析システム」をさらに改良して出展し、連日会場で説明とデモンストレーションを行いました。初日にNTTの研究者がこの出展項目を出展一覧から見つけてピンポイントで見学に来ました。長所も認めてくれましたが、欠点を端的に指摘してくれたので、彼はちょっと落ち込みましたが、新たな課題が提示されたわけです。その後も、多くの見学者との交流があり、有益だったようです。


来場者に一生懸命説明をする、大学院生の三枝優一さん


他の大学の先生も「学生をCEATECへ出展させると元気になって帰ってくる」とおっしゃっていました。三枝さんも「そんな波を感じます。うまく説明できないのですが、ただ夢みがちなだけかもしれませんが、行ったことで世界が広がったような、夜が明けた様な妙な感覚があります。今日から講義再開。また次に向かって走り出しますかっ。」とWeb日記に書いております。夏休み以来の出展準備、会場での連日の熱演というタイトなスケジュールをこなさせたわけですが、出展を勧めた教授としても嬉しい限りです。新たな課題へのチャレンジで益々成長することを期待しています。

(情報メディア学科教授/速水治夫

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