他の学科でも同じようなことを考え、指向している研究室があります。先日のブログ(リンク)でも施設見学の紹介をさせていただきました。今回は、先方(ロボット・メカトロニクス学科の高尾研究室)の学会の発表練習に紛れて?その他いろいろ見聞きしてきました。
9月初めに九州大学でヒューマンインタフェース学会があり、そこのデモセッションで発表するそうです。身障者の方でもパソコンを使えるように、頭部の動きでパソコンのカーソルを制御する研究のデモです。我々も似たような検討を進めていますが、手法が異なります。様々な工夫を紹介してくれました。デモもちゃんと動いていました。
アイデアを具体的な形にして、デモ形式で相手に説明することはインパクト大、説得力大ありです。技術は正直なので、おかしな部分があるとデモは必ず失敗します。技術は嘘をつきません。実際に見せることで、見に来てくれた方と多くの議論が生まれます。
説明を聞いている当研究室のメンバーと筆者。頬杖をついているのは筆者。お行儀が悪いです。よい学生の皆さんはこのような真似はしないように(他のところを真似してください)。写真を撮られたことは、全く気づきませんでした。フォーカスされないように、身辺に気をつけないと・・・。
高尾先生です。認知科学をベースに身障者の方への支援システムなどを研究されておられます。「不便なところを解消する、というのもある。しかし、身障者の方々が最初からそんなことできないと諦めていたことを可能にすることにも挑戦していきたい」との発言が残っています(他は忘れた、というわけ・・・)。
気さくでフランクな先生です。ブログに顔写真を載せる了解を得ようとして、ブログを見せたとき、「○○メンは誰だ、と思いきや自分だった」という形で了解をくれました。私が絶句したのは言うまでもありません。
これは、先ほどの高尾先生の発言を裏付ける実験装置の一つ。先生は視覚障碍者の方へのナビゲーションの研究を進めておられます。しかし、商品棚に案内するだけでは、・・・ということで、ウィンドウショッピングを可能にするために棚の前面にRFIDタグを取り付けています。それを障碍者の方が手の甲に取り付けたタグリーダ経由で商品情報を受け取るという仕組みのようです。我々はウィンドウショッピングをしますが、これを視覚障害の方もできるようにという試みです。確かに商品棚におかれた商品の情報を得ることができ、見えなくとも楽しめる感じがするし、実際の店舗のイメージが大きく膨らみますね。
夏休み中にもかかわらず研究室には多くの学生がいました(カメラの視野角が狭く、全員写せませんでした)。いかにも研究をやっている研究室らしいです。皆さん、礼儀正しい学生さんでした。関連研究をしている3名の学生を同行しましたが、全員引き連れて行けばよかった、と反省もしています。彼らにとっても有意義な交流だったと思います。私も九州に行きたいな・・・
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