2015年3月6日金曜日

ASEAN諸国への調査研修 -ヤンゴン大学とのワークショップ-

 さて、今回の出張で一番事前準備を要したミャンマートップの大学であるヤンゴン大学とのワークショップの日となりました。どういうことになるのか、という不安も持ちながらの出発となりました。

ヤンゴン大学の正門の前です。快適なドライブで到着しました。


学内は広く、そのまま車で移動します。静かな様子でしたが・・・

美しく着飾った女子学生とその保護者の方が目立ちました。後で聞くと、卒業式のリハーサルとのこと。リハーサルでも正装と記念撮影まで行います。卒業式のときは、お色直しもすることのこと。うーん。

シンポジウムの会場の全景。会場の大きさと、我々が到着したときは皆さん着席で準備万端だったことにちょっと圧倒されました。

団長の松本先生より、本学の沿革、概要、海外大学との提携状況、情報学部での研究内容が紹介されました。

今回のワークショップを記念して、互いの友好の書面にサインをする両校の代表。まだ、提携契約のサインというものではありません。

記念品を交換しました。こちらもどこまで準備すべきか迷ったところでしたが、準備しておいてよかったです。一方だけ・・・というのは、さすがにおかしいですね。外交儀式のように、事前に念密に事務方が調整しているということは全くしていませんが、偶然、同じような絵画の交換となりました。



先方を代表して、ヤンゴン大学を紹介してくださったPho Kaung先生。本学に比べて圧倒的な規模と国内での地位を占める総合大学です。さきほど、書面にサインをされたKyaw Naing先生とともに私の後輩?であることが判明しました。要するに学位を取得した大学は日本の大学で、小生の母校と同じ。これも何かの縁なのでしょう。


さて、ここからは学生の活躍を紹介しましょう(その前座として、小生から学科の取り組み、研究内容を説明させていただきました)。互いの学生が交互に、学生生活や取り組んでいる研究内容を紹介しました。


当方のトップバッターは、ネットワーク・コミュニケーション学科の楢原君(学部3年)。これからやろうとしている研究を中心とした紹介を行いました。

本学科の村田君(修士1年)。学生生活と研究内容(動画付)の紹介を行いました。先方の先生から専門的な質問がありましたね。ありがたいことです。


そして、真打ち?の塩原君(修士2年)。まさしく、修士論文での内容を整理したものでした。

 無事、シンポジウムは完了しました。先方の準備の周到さに驚きましたが、これも先方の意気込みと言えます。先方の紹介にもありましたが、ここ12年の間に多くの海外大学との協定を結んで、共同で教育用の機材を検討、開発し、授業で使用しているとの紹介もありました。街の中の風景からも、ミャンマーに日本から多くの企業が進出し、まさにホットな国となっていることがはっきりと認識できました。


大学を後にする前に、大学のシンボルとなっている大樹の前で。紛争で大学が破壊されたときも、この木は残ったという木です。真ん中の女性は、現地のガイドとミャンマー語との通訳のためにご支援いただいた方。日本の旅行会社にお勤めの経験のある方で、私は彼女の日本語を含め、日本人と話しているのと全く同じ雰囲気を感じました。


懇親会というかバンケットとなったレストランの前の風景。南国情緒に溢れた風景ですね。非常に穏やかな気持ちになります。周辺をジョギングしている人もいました。


宴会のもようの一部。村田さんが、挨拶するようにという指令を受けて、Kaung先生に挨拶しているところ。和気藹々(わきあいあい)の雰囲気になりました。小生は、先方の女性の先生から「独身?妻帯者?」と聞かれました。うーーん。どう解釈したらよいのでしょうか? その後は、家族の話などで盛り上がりました。3人のお嬢さんとその先生4人の写真が待ち受け画面になっていました。4姉妹のようですね、と正直に申し上げました。

ホテルに戻ってきたのは9時過ぎ(記憶は曖昧)?。この時間しかない、ということとで、ミャンマーの観光名所に行きました。満月が美しく、初めて「月でウサギが餅つきをしている」ということがおぼろげに見えました。非常にMemorableな夜になりました。


当初の不安は一掃し、確かに友好の一ステップを踏むことが出来たワークショップであったことは確かです。この意味で、今回のワークショップは大成功だったと思います(「評価は自分でするものではなく、他人がするもの」、という至言がありますが、厳しく見ても今回のことは評価に値するものだったと言えます)。これを起点にした展開が重要になることは間違いありません。
決して簡単なことではなりませんが、グローバル化の一環として海外大学との連携と具体的な取り組みは、教育効果の観点からも最重要項目の一つと思われます。特に、学部3年の楢原君の進歩は、私から見ていて羨ましくも感じました。学生の成長のために、多くの機会を準備する、ということは大学教育の基本です。我々も多くのことに取り組んでいかなければなりません。






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