2014年8月31日日曜日

続けることは重要です(地域のお手伝い)

 地域の目 -防犯ネットワーク-は、厚木市森の里4丁目の中で、定常的に運用されています。今日は、自治会の防災訓練で、その中でこのシステムの説明もあるということで、お邪魔してきました。より重要なことは、今後の進め方に関するお互いの考えの確認という感じだったでしょうか? 

 ついでに、と言っては何ですが、新規に登録される方の支援もいつもと同じようにやってきました。

訪問時の隊長である本学情報教育研究センターの示野さん。私は集合時間にはそれなりに早く着きますが、その上をいっています。協力 神奈川工科大学という文字が燦然?と輝いています。自治会の方が市の補助金を得て作成されたものです。

登録支援中の様子です。左から本プロジェクトの統括(システム開発運用責任者)である五百蔵先生、真ん中は森の里自治会の原田さん(理学博士の学位をお持ちです)、そして前述の示野さんです。あんたは? Good Question ! 記録係、ってとこでしょうか? 示野さんが一番詳しく(ガラケーの設定関係、その他)、示野さんがいないことは考えられません(協力をお願いした人(小生)は慧眼の持ち主ですね(^^))。


一区切りがついたところ。その後、自治会館の部屋で意識合わせ。特に、意識合わせを意識しなくても、意識は合っていました。
 地域の人たちにとって、地域が安全・安心、そして住民の方々の防犯意識も高い、ということがなによりで、それが地域の価値を高めるのだと思います。そのお手伝いをすることができれば、本プロジェクトの意義は大きいと言え、その方向でお手伝いを継続しています。

2014年8月30日土曜日

教員も実験要員(別案件)

 先日、上記のタイトルで記事をアップしましたが(リンク)、今日はその続編です。最近は、センサが小型化され、至るところに取り付けることが技術的には容易になりました。現フェーズは何をどのように測定し、その結果をどのように用いる/反映するのか?また、その効果は何なのか?ということがポイントとなっているようです。

 某研究室では、使い捨て乾電池から循環型の電池への変更をめざし、人力発電によるeneloopへの充電を検討しています。しかし、単に充電してeneloopを使用するということでは芸がありませんね。そこで、その人の寄与を明らかにすべく、発電量をセンシングするとともに、その結果のスマホなどからの見える化を実現することで、創電の管理とともにモチベーションの向上(維持が正しいか)を実現しようとしています。

これがエビちゃん(エビ蔵)特製の創電管理モジュール(彼が命名)です。発生電力をセンシングして、微弱無線(ZigBee)によって、パソコンへとデータを送信します。学生証を読むことにより、人の識別も行います。小さなスピーカは学生証を読み込んだとき、音がなるようにするためのものです(芸が細かい)。

発電特性の確認実験を手伝わされている?柴田君(シバ蔵)。エビちゃんはオシロで波形を取得しているようです。しかし、実験エリアの周囲が全然整理されておらず、見苦しいです。

こちらはeneloopへのおおよその所要充電時間を見るために、漕ぐボランティアを志願?した小生。「つべこべ考えているよりさっさとやって見通しを得よ。」と人に言っている手前、逃げられません。20本同時の充電時はそれなりにペダルが重く汗をかいたので、それなりの覚悟と準備をしました。今回は1本だったので楽でした。エビちゃんが、初期電圧と開始時刻を記録しています。
 
というわけです。本案件は、センサデバイス to クラウドという情報システム開発の一例になると思います。データ取得や充電回路などのメドがなんとか、という状況になったので、彼は現在クラウドへの格納するデータの構造、格納方法やその表示形態などを検討しています。やることがたくさんあっていいですね。それに溺れることなく、着実に進捗させていってください。

希望:単にシステム開発ということに留まらず、ゲーミフィフィケーション(「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」(Wikipediaより一部引用))の要素を取り入れて、一部の人たちに定常的に利用してもらえるようなシステムとして実現したいものです(もちろん、最低限、旅行学会発表は狙っていきます)。

MBL-WIP発表してきました。アプリコンテストではアイデア賞!

学会といえば、海外や北海道など遠方が多いという印象があります。しかし、実際に開催されているのは関東地方が一番多いです。大学の数も多いですし、利便性を考えると当然のことでしょうか。 今回は、情報処理学会MBL研究会が主催するWiP合宿とソフトウェアアプリケーションコンテストに参加してきました。

WIP-1. スマートフォンを利用した二輪車による道路維持手法の提案
       ○高橋夏海,松山聖路,柿澤浩仁,清原良三(神奈川工科大学)

WIP-2. ユーザのコンテキストを利用した車載情報端末の検討
       ○松山聖路,山辺教智,清原良三(神奈川工科大学)

コンテスト. Hakariya 賢秤(HKKL806):
                本多 宏至, 笠原 誠人, 小松 淳, 李 書(神奈川工科大学)

WIPとは、Work in Progress のことで、現在進行中の研究の途中経過を発表するものです。従って、まだ結論もわからなかったり、方向性があってるかもわからないような内容を発表します。卒研の中間発表やM1の中間発表をするのと同じです。 学内のそういった発表と違い、専門により近い先生から様々な意見がもらえること、企業などの意見がもらえることなどが違ってきます。

会場は、横浜市の上郷森の家というところでした。なかなかの良いせつびです。
これは大船駅の近くの写真ですが、この後ろにバスターミナルがあります。このようなところから神奈中バスで25分ぐらいのところにあります。
早めについた研究会のメンバーがロビーで会議室があくのを待っています。みなさん端末や携帯電話を見ていますが、本学の学生との違いは、ゲームではなく仕事をしていることでしょうか。

さて、発表です。


練習では発表時間15分よりかなり短かったのですが、本番ではなんとかなりました。声もなんとか聞こえる大きさで発表できました。



練習では逆に長すぎたのですが、本番ではなんとか時間内におさまりました。
このように、15分のプレゼンと5分のディスカッションと通常の発表となんらかわらないのです。変わるのはこの発表のあとです。

発表後は一人あたり50分ぐらいを使って、参加メンバー全員でディスカッションです。特に学生が困っていることや悩んでいる点を中心に発散させる方向で議論していきます。先生方の多く持っている知識や経験、ノウハウなどに学生は驚いたことでしょう。時に、脱線してしまいます。 このディスカッションの後、夕食を食べました。
こんな広い部屋で4人です。女子は一人です。ここに場所を移動してまとめです。 今度は学生の意見を研究会向けに少し述べてもらってお開きでした。

このようなWiPセッションは厳しい面もありますが、先生方はみなさんWiPであることを理解していますので、研究として成り立たせるための助言が多かったと思います。いろいろ言われたことは今後の方向に役立ててほしいと思います。

翌日は、一般セッションとソフトウェアアプリケーションコンテストです。



一般セッションとWipのレベル差を学生は痛感したことと思います。質問の指摘もレベルが違ってきます。上記会場をコンテスト用にみんなでレイアウト変更です。


本学からは1件のみです。緊張なく笑顔で準備中



同じ研究会のコンテストに参加してくれました。5分のミニプレゼンと、デモがあります。教育用のプログラミング関係のデモが最優秀でした。 発表もしっかりしていて、なぜ簡単なプログラミングでも学べないのかを分析した上で、スマホ上で簡単にプログラミングでき、ロボットを操作できるというものです。 PILEという名前です。にも興味深いアプリが多数ありました。 ぜひ、みなさん次回も参加して欲しいものです。 今回、彼はアイデア賞でした。 おめでとうございます。

みなさんもWiP発表してみませんか? 意見をもええるのはありがたいことです。また、アプリコンテスト来年もやると思います。ぜひ、参加してみましょう。 彼には賞金がいってるはずだなぁ。




2014年8月28日木曜日

オーストラリア大陸縦断チャレンジWSC2013 番外編3


情報工学科のとある教員です。
WSC2013の報告も終わっていないのですが、8月の夏休みにWGCワールドソーラーカーラリーという大会に参加してきました。そうなんです、それで続編の執筆が遅れていたのです。
WGCワールドソーラーカーラリー

昨年オーストラリアを縦断したマシン、KAIT SPIRIT号での参戦です。WSCの車両規則に準拠したクラス区分になっていて、オーストラリアで一緒に走った他のチームも来ていました。

この大会は新潟県大潟村で開催されていて、最初のイベントは1993年です。大潟村といえば八郎潟を干拓して造成した有名な土地で、村内はほとんどがフラットな農地になっています。村としての発足が1964年なので、神奈川工科大学と1年差で50周年ということですね。

今年の日程は8/10~8/11までの3日間で、車検が8/9日にあるので8/8早朝に現地入りして車両整備です。実はすでに台風11号が近づいてきていて、天候が荒れてきていたのでした。そういうわけでピットのテントも撤去、夜は体育館で避難生活というとんでもない苦行になってしまいました。

中略

幸い、3日目になってようやくレースがスタートし、1日だけの短いイベントでしたが、スターティンググリッドから一斉にスタートしていくソーラーカーは圧巻でした。クラスの違う燃料電池車やバイオディーゼルで発電する車両なども一緒に走るので非常に楽しいイベントです。

メンバー皆、車両整備等で忙しく写真が撮れていません。
公式サイト等リンク先で見てみてくださいね。
WSR2014レポート
KAIT WSCプロジェクト

さてリザルトです。
今回は日照が悪く、エネルギーマネジメントが難しいだろうという予測とは裏腹に、オーストラリアで壊れたMTTPという装置を新しく配線しなおしたソーラーパネルが逆に発電しすぎてバッテリーが過充電、危険回避のためにたった3週(1週25km)で諦めることとなってしまったのでした。他のチームからはバンバンとばしまくってバッテリーがカラになってリタイアしたように見えたことでしょう・・・(そのくらい見事な走りっぷりでした)

今回新たに装着した後輪操舵(後ろのタイヤが前輪と逆に切れることで旋回性能が飛躍的に高まる)も完璧に作動し、いい順位が狙えるはずだっただけに残念ですが、今回は車両製作にも参加させていただいたので楽しかったです。

仕方ないので、OBさんがご馳走してくれたバーベキューでお腹を満たし、
温泉に入って大学に帰ってきたのでした。

次号、タイムスリップしてオーストラリアに戻ります。

2014年8月27日水曜日

8/16(土)にオープンキャンパスが行なわれました

報告が遅れてしまいましたが、お盆の休みの最後の8月16日(土)にオープンキャンパスが行なわれました。今回は、「体験できるオープンキャンパス」と銘打って、「授業体験」がメインのイベントでした。
情報工学科では、「パソコンの仕組みを分解・組立によって理解しよう!各部品や動作原理が分かります」という授業を行いました。
担当は、須藤先生
パソコン(PC/AT互換機)は自作することも可能ですが、なかなか自作する高校生も少ないのかもしれません。短い時間ですが、PCの主な部品の確認と組立の体験を行っていました。
PCの内部を「覗く」受講生
グループで組立て体験
系統別ガイダンスという「情報学部」の3学科の説明の中で、松本先生が情報工学科の説明を行いました。
松本先生の系統的ガイダンス
研究室公開として清原研究室、西尾研究室、八木研究室の公開を行いました。
清原研での学生の説明
西尾研では、西尾先生が「陣頭」指揮
八木研は、1階のソフトウェア工房での公開
学生相談コーナーは、清原先生が担当でした。
相談コーナーで親身に相談にのる清原先生
今回は、「スーパーサイエンス特別専攻」でも体験授業があり、情報工学科の山本先生が行いました。タイトルは「App InventorによるAndroidスマートフォンアプリケーション開発講座」でした。App Inventorは、マウス操作でAndroidスマートフォンアプリケーションを簡単に作成できる開発環境です。マウス操作でプログラミングが出来るかということですが、App Inventorでは出来るんです。当日は、NFCやTinyDBや加速度センサーなどを使った高度なアプリケーションを作成体験していました。
右側が山本先生、画面はApp Inventorによるプログラミング画面
次回のオープンキャンパスは、9月14日(日)です。ご興味のある方は、ご参加下さい。

学生交流会が行なわれました

情報工学科の1年生が企画・主催した、1年生と4年生の学生交流会が開かれました。当初は、バーベキュー大会なども企画していたようですが、天候と参加人数の関係で、某研究室での「食事会」になってしまったようです。
真ん中の3名が1年生
学年をまたいでの学生の交流というのは、サークルなどに入っていない場合はあまりありませんので、貴重なのではないでしょうか。
1年生よりも4年生の方が多かったようですが、盛り上がっていたようです。まだ夏休み中ということで、帰省中の1年生が多かったのでしょうか。
1年生と和気あいあいと
4年生にとっては、普段の研究室での夕食の延長という感じでしょうか
企画・準備・実施・後片付けをした学生の皆さん、お疲れ様でした。また、機会があれば開催されると良いですね。

2014年8月26日火曜日

教員も実験要員!!

 情報工学科ということで、日夜プログラミングをしているのではないか?ということをイメージしていませんか?某研究室は、プログラミングももちろんやりますが、実験、それも人手を使った肉体作業?を行うことも多いです。今日は、その一例を紹介します。

実験内容を説明する、試験責任者のB4土屋君。実験目的や概要の資料とともに、記入用紙も配布されました。他の学科の教員(情報メディア学科の西村先生)、小生(真ん中の背中)も参加します。この実施体制において、試験責任者の指示は絶対です。


他の研究室の学生も参加してくれました。納富研 岡田君(背中)と五百蔵研 岩崎君(小生の隣り)です。

Q)何を見ているのでしょうか?
A)そうなんです。手話の動作のDVDを皆で見ています。

Q)何をやろうとしているの?
A)そうなんです。手話検定5級の400単語の動きを見て、その動きを目視で分類することがお役目です。

Q)何のためにやってんの?
A)そうなんです。400単語全部を認識する前段階として、実際の動きを見てあるグループに分類し、まずはそのグループで認識方法やそれに基づく認識精度を評価しようとしています。


終了後の様子です。400単語を集中して見て分類し、指示された用紙に記入した後の状況です。柴田君は倒れています。西村先生も疲れが見えます。小生は、茫然としています。見るだけでも、大変なことが改めて分かりました。400単語のテンプレート(要するに認識評価のための基本データ)を作成した土屋君を尊敬せざるを得ません。それだけでも卒業できそうです。


この一つのグループの手話に対して、彼らが考案した認識手法を適用し、手話翻訳の精度を評価、改善の検討に資するのが直近の課題です。また、10月に開催されるCEATECのネタでもあります。CEATECは、IT・エレクトロニクスに関するアジア最大級の展示会で、多くの美しいコンパニオンさんもいる華やかな展示会です。そのようなところに出展する裏には、このような地道な努力が必要なのです。

 

大学院生がヤングリサーチャー賞を受賞

すでにこちらで報告済みですが,DICOMO2014に関する続報です.

情報処理学会マルチメディア、分散、協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム(平成2679()11(),月岡温泉 ホテル泉慶にて開催)にて,大学院情報工学専攻博士前期課程1年の星野裕樹君が「オンライン配布資料へのノート機能自動付与ウェブシステムの構築と評価」というテーマで研究発表を行い,ヤングリサーチャー賞を受賞いたしました.卒業研究の時から,関連研究を行っており,今回で6回目の学会発表となります.

この研究では,大学での講義等で用いられるオンライン配布資料内に電子的に書き込めるフィールドを自動付与し,自由にレイアウト変更が可能な,資料とノートを統合化したハイブリッド型資料を作成するウェブシステムを開発し,動作検証とユーザ評価を行っています.利用者によるノートの取り扱いが容易になり,電子データとしての操作性・検索性の向上など,学習支援を目的としたシステム導入の余地を広げることを目指しています.

今回のヤングリサーチャー賞の感想を星野君へインタビューしたところ,「自分が開発したシステムを実際に利用してもらい,ユーザからのフィードバックが得られることが,次の開発のアイディアにつながっています.今回の受賞を励みにして,ユーザセンタードデザインによる実用的なシステムの開発を目指していきたいと思います」とこれからの研究開発への意気込みを元気に語ってくれました.今後のさらなる活躍に期待したいと思います.




星野裕樹君(大学院博士前期課程1年)
ヤングリサーチャー賞

2014年8月25日月曜日

3年生が活躍:特別専攻体験プログラム実施

8月16日(土)は、オープンキャンパスでした。たくさんの催し物があったのですが、そのうちの一つに、"大学院進学も視野にいれ、スカラシップ制度も活用したい人の"「スーパーサイエンス特別専攻体験プログラム」というのがありました。その中も専門分野に分かれていますが、ここでは、"ICTスペシャリスト"向けの講義・実習(スマートフォンAndroidのアプリケーション開発体験)について、簡単に報告します。
講義/実習が行われた研究室前のポスター
事前予約制です。意欲溢れる高校生(2年生と3年生)数名が参加しました。しかし、時間が限られており、全体で55分しかありません!この制約の元で、一定の意味あるAndroidアプリケーション開発体験となると、事前準備をしっかりやる必要があります。例題として、下図のようなものを設定しました。詳しくは、ここにある説明書(9ページ)をご覧下さい。
実習例題の仕様
当日の実習例題説明スライド
さて、1時間以内に、初心者がこんな例題をスマートフォンで実際に動くように作れるでしょうか? YESです。できました。それを可能にしたのが、MIT App Inventor2 for Androidというソフト開発環境(略してAi2)なのです。

前期の3年生ゼミで、このすばらしいAi2をほぼ完全にマスターした本学科の3年生男女4人が、この実習を手伝ってくれました。時間内に、高校生諸君が、「なんとかできた!」という体験を得たのは、この4人が丁寧にサポートしてくれたお陰なのです!
高校生をサポートする本学科3年生(立ったり、のぞき込んでいる人たち)
次の写真は、受講した高校生のみなさんの手元を写したものです。題材の大きなサイコロ(NFCタグを仕組んである)を、Androidの上に転がしていますね。現在の"目"は1となっています。向こう側のもう一人の高校生は自分のAndroidを振った(シェイクした)ようです。その結果、その人のAndroidの画面にも、目の数が表示されたようです。これで完成です!
大きなサイコロを使って、Androidで何をする?
ちょっと駆け足となり、理解は不十分かも知れませんが、この講座はそれで良いのです。スマートフォンとクラウドの魅力の一端に触れたことは間違いありませんから。

2014年8月22日金曜日

いつもと変わらぬ研究室

 高校生の皆さん、大学の夏休みのイメージは如何でしょうか? 受験も終わったので、本当に心の底から夏をエンジョイできると思ってはいませんか? 確かに授業も受験もありません。天国のようですね。しかして、その実態は・・・ということで。

この研究室では、研究室の全体ミーティング(俗に、ゼミと呼ばれることが多いです。我々は、談話会、サロン、進捗報告会、・・・(さすがに、吊し上げ?はありません)などとも呼んでいます)を毎週金曜日9:30から行っていますが、今日も行いました。

 

これがその一コマ。全員が参加するので(今日は、所用(K田君)とその他(書けませんね。S田君)で2名欠席)、このミーティングでは、全体の連絡事項や共有すべき情報・知識の徹底、そして主に各担当から状況報告をしてもらっています。ちなみに、このミーティングが研究室の意思決定機関でもあります(私の専制君主制という訳ではないです)。

何だか写りが暗いと思いませんか? でも、雰囲気が暗いわけではありません。少なくとも私はそう思っています。


こちらは、午後の個別ミーティングのもようです。先ほどの全体ミーティングでは、各担当の技術領域が異なるため、詳細な議論までは行いません(行えません)。具体的な技術報告や課題解決のアイデア出し、今後の進め方、外部発表のためのまとめ方の方針などは、こちらの個別会議で行います。

M2菅谷君とB4の土屋君、岩沢君に加えて、共同で進めている画像系技術の分野の専門家である情報メディア学科の西村先生に加わってもらっています。私の知識、知恵が乏しく、強力な協力を受けています。

何のミーティングをやっているかって? 先日、新聞記事として掲載された(リンク)光学カメラ(要するにスマホに内蔵されているカメラ)による手話認識に関する研究です。

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ところで、話題は変わって、なかなか気を抜けない事件?が発生しました。
 
先日同僚教員からの北海道家族旅行でのお土産を食べようと思って、冷蔵庫を探しましたが、・・・見つかりません。「俺のおやつがない!!! だれか食べたの?」と研究室で叫びました。すると、「あれですか?それなら僕とM田さんで食べました。」という声が聞こえました。そんなことが許されるのでしょうか?

事情を確認すると「冷蔵庫に中のもので名前が書いていないものは、誰が食べてもいいルールになっている。」ということでした。何と!!! 私には知らされていませんでした。が、皆の総意で決められた研究室のルールなので、悪法であっても従わなくてはなりません。自然科学の世界では、「真理は一つ。正しいものは、どこでもいつでも正しい。」となりますが、人が決めたルールや制度は、時代や国によって異なるし、また変わっていくものですね。自分たちで勝手に都合のいいルールだって作れちゃいますね。そんなことないか。
 

これが、M田君がまさに食べる直前に、私の発言に気づいて返してくれたおやつです。六花亭のマルセイバターサンドという著名な北海道のお土産です。あんたは、食べない方がよい、というご指摘は甘んじて受けます。確かに自分でもそう思います。でも食べちゃうんだよな・・・


 みんなでわいわい楽しいのかは分かりませんがやっています。頑張っているとも言えるかと思います。確かに家でブラブラしていてはもったいないです。何かに頑張った夏休み、というのはいい思い出になると思います。勉強でもスポーツでも何でもいいですね。でも研究室を運営している教員としては、修士論文、卒業論文を頑張ってくれるとまことに嬉しいことは確かです。チナミニ、卒業研究はOJT*)であると言えます。


*)職場の上司や先輩が部下や後輩に対し具体的な仕事を通じて仕事に必要な知識・技術・技能・態度などを意図的・計画的・継続的に指導し、修得させることによって全体的な業務処理能力や力量を育成するすべての活動である。Wikipediaより

2014年8月20日水曜日

メディアが掲載してくれました

 本日20日の日経産業新聞で「手話 スマホで文字変換  -神奈川工科大学 カメラで読み取りーという見出しで本学科の取り組みが掲載されました。日経産業新聞は、日本経済新聞社(小生の購読紙。最近始まった小説が面白いですね。今後のストーリが楽しみです。)が発行している、産業・企業情報に特化したビジネス総合紙です。この新聞の1面のきょうのニュースの欄に「手話、文字に変換」という見出しと写真、そして10面の先端技術のページで内容が紹介されました。リンク(リンク)先の3つ目がそれです。

(写真を差し替えさせていただきました。ボカシは失礼、その他から判断しました。また、M2の菅谷君が出ています。飽きてきませんか?(笑))

 本件は、以前別の新聞で掲載していただいた内容(リンク)を発展させたものです。具体的には(ちょっと専門用語が入りますが)、静的な手指形状の認識から、動的な認識技術を取り入れて実際の手話の解釈へ適用するという研究の取り組みが掲載されました。


以下は、記者の方とのQ/Aです。記憶もいい加減になっていますが、今後の展示会での想定問答集にもなるということで・・・(いけませんね。ブログ記事を自分たちのために書くなんて)

Q)どのような人が使うのか?具体的な利用シーンは?

A)話すことが困難な人が手話が分からない人に対して、意志や考えを伝えたいときを想定しています。聴覚に障害がある方でも、手話ができる方は20%以下であり、特に後天的に障害を持たれた方は手話の修得が難しいと言われています。

Q)筆談と何が異なるのか?

A)筆談の場合は、11でしかも時間を要します。今回のものの最終形態は、手話動作をされている方にスマホを向けるだけで、スマホの画面上に手話の意味が出力される自動翻訳を目指しています。したがって、スムーズな意志伝達や複雑な内容でも短い時間でリアルタイムに伝えられると思います。また、計算機内での解釈なので、音声合成を用いれば、話すことと同じことができる可能性や多くの人に一斉に伝えることもできます


Q)他の類似方式との相違は?

A)他の方式は、専用の装置(KINECTなど)を用いる必要があります。本方式では、スマホ内蔵のカメラを使用するので、いつでもどこでもだれもが所持する装置で実現できるので、非常に便利なものになると思います。また、カラー手袋(あのMITでも用いています(手話ではなく))を用いていることから各指の識別が高精度に実現できるので、手話などの指の形や動きが多くの意味を持つものに対して、他方式よりも有効であると考えています。


Q)双方向でやりとりするようなシステムは検討していないのか?

A)現在は、上記でも述べたように手話動作の自動翻訳(手話動作→文字出力)を目指しています。文字→手話動作への変換という形では、NHKの研究所さんがアニメーションを用いた取り組みがあります。

Q)他への応用例は?

A)手話解釈による家電などの機器操作や、パソコンに接続したWEBカメラを用いてパソコンへの入力手段とすることなどが考えられます。

その他失念多数。

現在は、取り組みの開始、実現性の確認という状況です(手話検定5級の手話の自動翻訳を行っています)。手話解釈は古くて新しいテーマだと思います。スマートフォンのカメラ機能、CPUでの処理能力機能、クラウドサービスへの接続機能などを連携させることにより、従来では実現できなかったことが実現できるようになることは明らかです。課題はあまりにも多すぎて、絞り込むことだけでも難しいものがありますが、そこは頑張る学生に引っ張ってもらってやっていくつもりです。

2014年8月18日月曜日

明日は床清掃!!

 研究室は汚れています。好きで汚しているわけではありません。日夜生活していると、汚れだけではなく、生活臭のようなものもこびり付きます。

 そこで、大学側が専門の業者さんに依頼して、床清掃を行ってくれます。明日は、その清掃の日です。そのため、本日中に研究室から運び出せるものを運び出して、清掃がやりやすくします。何事にも実際にする人の立場になって準備しておくことは必要だし、そのような配慮をすることは重要です。もう大人の学生なので、そのようなことは私が言わなくてもちゃんとやってくれます。
 
 
作業中の面々。大学の一斉休暇明けに、早々に行うことにしました。きちんと集まるのは、当然ですね。


狭いと思う憩い?のための居住スペースも、物を取り払うと広く感じます。今頃、フライパンを洗っているのは村田君。


もう一方から眺めた図。シバ蔵、エビ蔵、ヘイ蔵の3名が何やらやっています(その後の追記:”蔵”よりも”僧”の方が合っているような・・・)。改めて見ると殺風景な部屋ですね。何か華やかな、あるいは癒し系のポスターがあるといいように思います。持っている方は、ご持参ください。


研究室から出され、ラウンジに仮置きされた物品の数々。いやー、こんなに部屋に入っていたのかと感心。自分の腹の中の臓物も同じような感じなのでしょうけど・・・(これは品のない表現ですね)。


 ということで、明日登校すると、見違えるように綺麗になった研究室がそこにあるはずです。プロの方々がおやりになる仕事はさすがで、いつも感心してしまいます。当然、教員室もやってもらっています(私もこのタイミングで、年数回の部屋の掃除を強制的に行います)。部屋がきれいに、そして爽やかになって、(ますます)仕事が捗ることを期待せざるを得ません。

2014年8月14日木曜日

はたらくおじさん

 今週は大学一斉休暇の週です。しかし、大学の設備などに関しては、維持、保守作業が必要なものがあります。学内停電対応のための機器のOFFONなどの作業はその一例になります。

 無停電電源装置(UPS)を入れる方法も考えられるところです。瞬断や比較的短い時間の停電への対応は難しいものではないですが、長時間にわたり、かつ消費電力の大きいものでは難しいです。

 という訳で、停電期間が終了したので、管財課 西川課長とともに、例の「学内電力見える化システム」(リンク)の立上げを行いました。


左が西川課長、右が小生です。見ての通り、機器の設置環境はあまりよくはありません。本学は、人、特に学生諸君の環境を重視!!!しているので、このようになります。


右下に本体が見えるPC(ディスプレイ含む)が管財課さん管理のPC、黒いノートPCが研究室管理のものです。この二つのPCが連携して、上記サイトでの閲覧を可能にしています。もちろん、今トレンディーなネット上にあるクラウドサービスも利用しています。


西川課長が管財課PCの再立上げと動作確認後、続けて当方が確認を行いました。今日“は”、特に問題もなく、あっさり片付きました。予定通りです。この表現は、予定通り行かない場合もあることを示唆しています。本件に関して“も”多くのトラブルを経験してきたので、技術蓄積はできています(希望的発言)。


“はたらくおじさん”というタイトルですが(このタイトルが分かる方は、私と同世代?)、このタイトルは正しくはありません。記録係として、写真を撮影してくれた学生がいます。M1の法月君です。似たような顔で、本ブログを埋めるのはスペースの無駄遣い?というご指摘を頂戴しそうなので、今回は彼の写真は割愛しました(別件で彼の雄姿を掲載します。はやく、ネタをつくってね)。

2014年8月8日金曜日

サイレント音声認識ワークショップ2014(参加報告)

8月7日,8日に九州工業大学で開催された,サイレント音声認識ワークショップに参加してきました.九州工業大学へは,博多駅から電車で40分〜1時間程の所にあるJR新飯塚駅で下車し,そこからバスで移動します.路線バスもありますが,スクールバスが出ていて,15分程で大学に着きます.スクールバスに乗る際は,片道100円のチケットを事前に購入(バス乗り場近くのコンビニで販売)しておく必要があります.2日分なので400円購入しました.

九州工業大学のスクールバス(JR新飯塚駅バス乗り場)

九州工業大学の石碑とKITの文字に剪定された植木

ワークショップの案内板

サイレント音声認識は,音声情報を使わずに発話内容を認識することで,私の研究している機械読唇もサイレント音声認識に含まれます.機械読唇では主に口周辺の画像(映像)から発話内容を推測するわけですが,今回のワークショップでは画像のみならず,口周辺や顎の筋電位信号(筋肉を動かす際に生じる電圧情報)や脳波を利用した研究,また完全な無声ではありませんが,周りにはほとんど聞こえない程度のささやき声を体内伝導音として検出して明瞭な音声に変換する研究発表もありました.

2日間を通して,大学の教員や大学院生による16件の幅広い分野の研究発表がありました.聴講者の中には企業の研究所の方や九州工業大学の学生と思われる人たちもいて,発表の部屋は40名程度の人で埋まりました.普段は今回のような分野の研究発表をまとまって聞くことがないので,大変有意義なワークショップとなりました.中心となって企画・開催してくださった九州工業大学の齊藤剛史准教授に感謝申し上げます.

発表会場の様子

(おまけ)
帰りの博多駅で九州新幹線つばめが停車していたので撮影しました.

九州新幹線 つばめ