(広報誌KAIT 2006年度 秋号より)
7月22日~29日の日程で、ハンガリーのブタペストで開催された、題記学会に大学院生2名(木本幸樹さん(博士前期課程1年)、江橋克哉さん(博士前期課程2年))とともに参加しました。同行者は、元徳増研究室助手の巽久行先生(現、筑波技術大学助教授)と、村井保之先生(現、日本薬科大学講師)です。今回の国際学会参加は、木本さん、江橋さんにとって初めての経験であり、海外渡航も、幼少時代を除けばこれも初めてということで刺激の多い、有意義な多くの出会いを持ったようです。学会は、複数のセッションを別々の学会が同時並行的に受け持つ変則的なものでありましたが、そのうち、ソフトコンピューティングのセッションで、“Rectilinear Jigsaw Puzzles: Theory and Algorithm”と題する論文を、学生諸君に発表してもらいました。英語に非力な部分があっても事前の準備さえしておけば、立派にできるものだと、今回も感心したものです。
ところで、ブタペストは、ドナウの真珠と喩えられるごとく、歴史を具現する町並み、重厚な建造物、そしてドナウに代表される自然が融合した美しい町です。ドナウ川の西側の高台がブタで、ネオバロック様式の王宮が全市を見渡します。東側は、平地でペストといいます。ハンガリーには、騎馬民族マジャール人に始まって、モンゴル人、オスマントルコ、ハプスブルグ家、オーストリア、ナチスドイツ、スターリンのソ連と引き続く蹂躙を受けた歴史が、数多く残されています。ネオゴシック風の教会に混じって、イスラム教のモスクもあります。石畳の路面が多いですが、パリ市内観光のように、大抵のポイントに、徒歩でも地下鉄やバスでも自由に行けるので便利です。温泉があるのもうれしいものです。
学生諸君には、これらすべてが、何物にも変えがたい貴重な経験になったものと確信しています。実際、この思いは、うんざりする片道14時間の旅程のあとでも変わりません。
(情報工学科教授/徳増眞司)
2006年11月25日土曜日
2006年10月26日木曜日
新任教員紹介 - 鷹野先生
2006年度より本学に就任された先生方をご紹介します。
鷹野孝典助手
情報工学部棟7階ラウンジにて
■ご自身の専攻は?
「データベース」、「情報検索」が専門分野です。
インターネットを中心として、世界中には、膨大かつ様々な情報コンテンツがあります。
皆さんの目的に応じた情報コンテンツを探しだせるように、
意味的関連性、時空間的関連性、因果関係などの視点から、検索できる仕組みを研究しています。
■大学就職への動機は?
IT関連会社にSEとして就職したこともありましたが、研究を続けたいという気持ちをずっと持ち続けていました。
大学では、自分の興味のある研究分野を柔軟で豊かな発想を持った学生の皆さんと議論しながら研究できるのが魅力です。
■KAITの学生は?
真面目で素直な学生が多いと思います。
特に、研究室で顔を合わせる研究生は非常に熱心にやっています。
また能力があるのに、ややおとなしいかな、と感じる学生も見受けられます。
より自信を持てば、随分伸びると思いますので、頑張って頂きたいと思います。
■趣味は?
テニス、水泳、音楽、散歩、読書。
テニスは学生時代にサークルでやっていました。音楽はもっぱら聴くほうです。
楽器を演奏できたら良いなと思います。ただ、最近はパソコンで作曲もできますので、これもいつかは挑戦してみたいと思います。
学生時代は小説を中心に読んでいました。ヘミングウェイ、夏目漱石とか古典的な小説の印象が強いです。
■何か一言
家から海が比較的近いので、海岸を良く散歩します。最近のお勧めスポットは、鎌倉の材木座海岸です。
夏に何度か訪れましたが、地元の方々が、落ち着いて、リラックスした感じで海を楽しんでいる様子が素敵でした。
今回のオープンキャンパス(06’ 07.16)は、80%くらいの出来だと思います。
忙しい中、学生の皆さんは積極的に協力してくれましたし、自主的に説明などしてくれて大成功だったと思います。
この場を借りて、感謝したいと思います。
鷹野先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
鷹野孝典助手
情報工学部棟7階ラウンジにて
■ご自身の専攻は?
「データベース」、「情報検索」が専門分野です。
インターネットを中心として、世界中には、膨大かつ様々な情報コンテンツがあります。
皆さんの目的に応じた情報コンテンツを探しだせるように、
意味的関連性、時空間的関連性、因果関係などの視点から、検索できる仕組みを研究しています。
■大学就職への動機は?
IT関連会社にSEとして就職したこともありましたが、研究を続けたいという気持ちをずっと持ち続けていました。
大学では、自分の興味のある研究分野を柔軟で豊かな発想を持った学生の皆さんと議論しながら研究できるのが魅力です。
■KAITの学生は?
真面目で素直な学生が多いと思います。
特に、研究室で顔を合わせる研究生は非常に熱心にやっています。
また能力があるのに、ややおとなしいかな、と感じる学生も見受けられます。
より自信を持てば、随分伸びると思いますので、頑張って頂きたいと思います。
■趣味は?
テニス、水泳、音楽、散歩、読書。
テニスは学生時代にサークルでやっていました。音楽はもっぱら聴くほうです。
楽器を演奏できたら良いなと思います。ただ、最近はパソコンで作曲もできますので、これもいつかは挑戦してみたいと思います。
学生時代は小説を中心に読んでいました。ヘミングウェイ、夏目漱石とか古典的な小説の印象が強いです。
■何か一言
家から海が比較的近いので、海岸を良く散歩します。最近のお勧めスポットは、鎌倉の材木座海岸です。
夏に何度か訪れましたが、地元の方々が、落ち着いて、リラックスした感じで海を楽しんでいる様子が素敵でした。
今回のオープンキャンパス(06’ 07.16)は、80%くらいの出来だと思います。
忙しい中、学生の皆さんは積極的に協力してくれましたし、自主的に説明などしてくれて大成功だったと思います。
この場を借りて、感謝したいと思います。
鷹野先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
新任教員紹介 - 相浦先生
2006年度より本学に就任された先生方をご紹介します。
相浦宣徳助教授
情報工学部棟8階にある相浦先生の教員室にて
■ 専門分野は?(先生の言葉より)
情報工学科の他研究室を大きく異なる点は
最新の情報技術・概念の開発やそれらを活用するスキルを対象とするのではなく、
コンピュータ内に仮想の社会を構築し、これを用いてた社会現象の表現を対象としている点だと思います。
卒業研究のテーマとしては、上記の他に、経営支援アプリケーションの開発にも一部挑戦したいと思っています。
■ 先生の経歴は?(先生の言葉より)
私の人生最大の転換期はオーストラリアに滞在した時でした。
そこで現地の新聞に掲載されるなど、いろいろな体験をしましたが、人生の目標となる人物との出会いが一番の想い出です。
節目を迎える度に「人生の目標となる人物」とを比較しながら、努力してきました。
日本では企業のコンサルタントとしての活動などをこなし、
京都大学の都市基盤システム工学講座などのいくつかの大学を経て神奈川工科大学へやってきました。
■ 大学、大学生の印象は?(先生の言葉より)
大学設備に関しては他大学にも勝るすばらしいものがあります。
学生に対しては積極的な姿勢・発言がほしいと思っています。
これからを有意義に過ごすためには何が必要か? 今、何をすべきか? を考えて欲しいと思います。
新しい行動を起こすリスクは、行動を起こさないリスクに比べたら非常に小さいものですから…。
■ 趣味や気になっていることは?(先生取材側からの紹介文として)
ある時点での将来の自分をどのように考え、そこまでの間どのようなプロセスを踏むのか。
今回インタビューに答えていただいた先生も様々な変化を感じていらっしゃるようです。
バイクが趣味で大型免許取得後10年以上の時を重ねたベテランで、ひいきのメーカーは「BMW」。
残念なことに最近忙しくて乗れていないとか。
あくまでも個人的に目指していたに過ぎないけど、と付け加えつつ
「モーグルで長野オリンピックを目指したこともあるが怪我で断念したことありました。」
と趣味の面でも守備範囲の広さが窺えました。
現在、苦労していることは、関東を関西方面との「笑いの質」とのこと。
口が悪く(きつく)聞こえてもあまり気にしなくていいそうです。
広い経験を持つ先生でも、狭い西と東の違いにも苦労されているのかもしれません。
相浦先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
相浦宣徳助教授
情報工学部棟8階にある相浦先生の教員室にて
■ 専門分野は?(先生の言葉より)
情報工学科の他研究室を大きく異なる点は
最新の情報技術・概念の開発やそれらを活用するスキルを対象とするのではなく、
コンピュータ内に仮想の社会を構築し、これを用いてた社会現象の表現を対象としている点だと思います。
卒業研究のテーマとしては、上記の他に、経営支援アプリケーションの開発にも一部挑戦したいと思っています。
■ 先生の経歴は?(先生の言葉より)
私の人生最大の転換期はオーストラリアに滞在した時でした。
そこで現地の新聞に掲載されるなど、いろいろな体験をしましたが、人生の目標となる人物との出会いが一番の想い出です。
節目を迎える度に「人生の目標となる人物」とを比較しながら、努力してきました。
日本では企業のコンサルタントとしての活動などをこなし、
京都大学の都市基盤システム工学講座などのいくつかの大学を経て神奈川工科大学へやってきました。
■ 大学、大学生の印象は?(先生の言葉より)
大学設備に関しては他大学にも勝るすばらしいものがあります。
学生に対しては積極的な姿勢・発言がほしいと思っています。
これからを有意義に過ごすためには何が必要か? 今、何をすべきか? を考えて欲しいと思います。
新しい行動を起こすリスクは、行動を起こさないリスクに比べたら非常に小さいものですから…。
■ 趣味や気になっていることは?(先生取材側からの紹介文として)
ある時点での将来の自分をどのように考え、そこまでの間どのようなプロセスを踏むのか。
今回インタビューに答えていただいた先生も様々な変化を感じていらっしゃるようです。
バイクが趣味で大型免許取得後10年以上の時を重ねたベテランで、ひいきのメーカーは「BMW」。
残念なことに最近忙しくて乗れていないとか。
あくまでも個人的に目指していたに過ぎないけど、と付け加えつつ
「モーグルで長野オリンピックを目指したこともあるが怪我で断念したことありました。」
と趣味の面でも守備範囲の広さが窺えました。
現在、苦労していることは、関東を関西方面との「笑いの質」とのこと。
口が悪く(きつく)聞こえてもあまり気にしなくていいそうです。
広い経験を持つ先生でも、狭い西と東の違いにも苦労されているのかもしれません。
相浦先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
2006年7月16日日曜日
トップクリエイターによるスペシャル講演
2006年7月16日(日)神奈川工科大学情報学部棟12階メディアホールにて2名のトップクリエイターを招いたスペシャル講演が開かれました。
講師 真島 理一郎(スキージャンプ・ペア製作)
講師 松野 タイゾウ氏(元スクウェアエニックス FF11コンセプトデザイン担当)
司会 深野 暁雄客員助教授(デジタルハリウッド)
今回来ていただいた2名の代表作品をスクリーンに掲げながら それぞれの仕事を基点とした自己紹介から始まった今回のスペシャル講演。華やかで眼に映るグラフィカルな側面だけでなく「クリエイター」としてのポジショニングとモチベーションという本質的な部分についても語っていただけました。
-スキージャンプ・ペア製作者の真島氏-
まず、映し出されたのが真島氏のスキージャンプ・ペアのDVD画像。 「スキージャンプ」といえば近年、長野オリンピックが一番印象的でしょうか。しかし、スクリーンに映し出された「二人で空を舞い演技をする競技」は、 会場にいた参加者の笑いと驚きを終始取りました。ここで真島氏は「実はCGは好きだけど、好きだったわけじゃない」と発言。 そこには「現実世界での表現には制約がつきものであり、つまらない事が多かった」という背景があるようです。 真島氏は千葉大学で空間デザインを専攻。その関係で集合住宅の環境デザインをするDeveloperというCGとは関係のない仕事についていたそうです。しかし、自分が閃いた面白いアイディアも、一企業という性質上、政治的・経済的制約などでいたくつまらない現実的な案に変えなくてはならないのが嫌だったと振り返られました。そんな真島氏の足枷となるような要素がない世界こそがCGだったといいます。
—クリエイターとして次の作品は
今、ようやくスキージャンプ・ペアが一区切りつくと言う真島氏。 それは「スキージャンプ・ペア」の実写版の公開。「それは嘘なんだけど、ドキュメンタリータッチの、そうNHKのプロジェクトXのような。」予告版が放映された館内は今度は静まり、期待感が満ちる感じがありましたが、 当の真島氏はさらに次を見据えているようです。
-FF11 コンセプトデザイン担当の松野氏-
FF11のversion1から担当していたと言う松野氏が持ってきてくれたのは設計図。本来ならば、その設計図からCGの世界を創り、映し出すわけですがその詳細な設計図は、 逆にCGの世界を現実世界に映し出したかのようなものでした。コンセプトデザインという仕事は、その後に続くモデリング工程などに対し 細かい設定が施されたイメージを描き、送り出す仕事。それは時間の許す限り細分化したもので、後の人たちが困らないようにするように心がけなければならない。例えばエントランスの巨大な扉1枚にしても、その動きの方向や扉の老朽度など静的な状況だけでなく、イベントなどの動的な情報も描ききるのも仕事の内だそうです。
深野客員助教授「CGの世界の監督さんってわけだね」
松野氏「そうですね、イベントやアニメーションもこちらで決めて(次の工程に)送り出します」
-CGがまだまだ完全に認められていない時代で-
松野氏が駆け出しだったころはCGが今のようでなかった時代。アミューズメントパークのデザインなどを手がけていたそうですが、やはりここでも現実的要素がおもしとなり、最近勤めていたスクウェアエニックスでは極めて細分化された業務に対して業界最高が求められている。反面、やることをきっちりこなせば非常に自由だった。 そう振り返る松野氏は、現在フリー。生かした経験と培った地盤で、今度は現実世界でアイディアを表現しきりたいと語っていました。
-二人からクリエイターを目指す人に-
異なる環境と人物によって生み出された作品を片手に進められた今回の講演の内容には共通点がありました。最初からCGだけを考え続けていたわけではないこと。 現実世界での制約について疑問を持つこと。その視点から見えるCGの世界の魅力。そして、CGの世界だけに漬かりきらない姿勢。このようなキャリアや知覚はきっと、目指すべきものがある全ての人のアドバイスとなるでしょう。
そんな二人から、会場に向けられた言葉。
真島氏「CG以外の方法にも眼を向けよう。人間の生活とか色々なものにアンテナを張ることが大事。」
「先生を困らせるぐらいじゃないと。デジタルハリウッドではそうだった。」
「あとアナログな手法に長けていることも大事。コミュニケーションとか、モノを見て捉えるだとか、そんな力がデジタルハリウッドの連中はすごかった。」
松野氏「何かひとつを追求すること。広く浅くもいいけど、とにかく何かひとつを。」
「人の10倍から20倍仕事してみるのもいいんじゃないかな、人並だとそれはそこまでということになっちゃうから。」
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
講師 真島 理一郎(スキージャンプ・ペア製作)
講師 松野 タイゾウ氏(元スクウェアエニックス FF11コンセプトデザイン担当)
司会 深野 暁雄客員助教授(デジタルハリウッド)
今回来ていただいた2名の代表作品をスクリーンに掲げながら それぞれの仕事を基点とした自己紹介から始まった今回のスペシャル講演。華やかで眼に映るグラフィカルな側面だけでなく「クリエイター」としてのポジショニングとモチベーションという本質的な部分についても語っていただけました。
-スキージャンプ・ペア製作者の真島氏-
まず、映し出されたのが真島氏のスキージャンプ・ペアのDVD画像。 「スキージャンプ」といえば近年、長野オリンピックが一番印象的でしょうか。しかし、スクリーンに映し出された「二人で空を舞い演技をする競技」は、 会場にいた参加者の笑いと驚きを終始取りました。ここで真島氏は「実はCGは好きだけど、好きだったわけじゃない」と発言。 そこには「現実世界での表現には制約がつきものであり、つまらない事が多かった」という背景があるようです。 真島氏は千葉大学で空間デザインを専攻。その関係で集合住宅の環境デザインをするDeveloperというCGとは関係のない仕事についていたそうです。しかし、自分が閃いた面白いアイディアも、一企業という性質上、政治的・経済的制約などでいたくつまらない現実的な案に変えなくてはならないのが嫌だったと振り返られました。そんな真島氏の足枷となるような要素がない世界こそがCGだったといいます。
—クリエイターとして次の作品は
今、ようやくスキージャンプ・ペアが一区切りつくと言う真島氏。 それは「スキージャンプ・ペア」の実写版の公開。「それは嘘なんだけど、ドキュメンタリータッチの、そうNHKのプロジェクトXのような。」予告版が放映された館内は今度は静まり、期待感が満ちる感じがありましたが、 当の真島氏はさらに次を見据えているようです。
-FF11 コンセプトデザイン担当の松野氏-
FF11のversion1から担当していたと言う松野氏が持ってきてくれたのは設計図。本来ならば、その設計図からCGの世界を創り、映し出すわけですがその詳細な設計図は、 逆にCGの世界を現実世界に映し出したかのようなものでした。コンセプトデザインという仕事は、その後に続くモデリング工程などに対し 細かい設定が施されたイメージを描き、送り出す仕事。それは時間の許す限り細分化したもので、後の人たちが困らないようにするように心がけなければならない。例えばエントランスの巨大な扉1枚にしても、その動きの方向や扉の老朽度など静的な状況だけでなく、イベントなどの動的な情報も描ききるのも仕事の内だそうです。
深野客員助教授「CGの世界の監督さんってわけだね」
松野氏「そうですね、イベントやアニメーションもこちらで決めて(次の工程に)送り出します」
-CGがまだまだ完全に認められていない時代で-
松野氏が駆け出しだったころはCGが今のようでなかった時代。アミューズメントパークのデザインなどを手がけていたそうですが、やはりここでも現実的要素がおもしとなり、最近勤めていたスクウェアエニックスでは極めて細分化された業務に対して業界最高が求められている。反面、やることをきっちりこなせば非常に自由だった。 そう振り返る松野氏は、現在フリー。生かした経験と培った地盤で、今度は現実世界でアイディアを表現しきりたいと語っていました。
-二人からクリエイターを目指す人に-
異なる環境と人物によって生み出された作品を片手に進められた今回の講演の内容には共通点がありました。最初からCGだけを考え続けていたわけではないこと。 現実世界での制約について疑問を持つこと。その視点から見えるCGの世界の魅力。そして、CGの世界だけに漬かりきらない姿勢。このようなキャリアや知覚はきっと、目指すべきものがある全ての人のアドバイスとなるでしょう。
そんな二人から、会場に向けられた言葉。
真島氏「CG以外の方法にも眼を向けよう。人間の生活とか色々なものにアンテナを張ることが大事。」
「先生を困らせるぐらいじゃないと。デジタルハリウッドではそうだった。」
「あとアナログな手法に長けていることも大事。コミュニケーションとか、モノを見て捉えるだとか、そんな力がデジタルハリウッドの連中はすごかった。」
松野氏「何かひとつを追求すること。広く浅くもいいけど、とにかく何かひとつを。」
「人の10倍から20倍仕事してみるのもいいんじゃないかな、人並だとそれはそこまでということになっちゃうから。」
執筆 情報工学科 3年 高岡 俊介
第2回オープンキャンパス開催
7月16日(日)、第2回オープンキャンパスが開催されました。
午前中は小雨が降っていましたが、午後からは天気も回復し、多くの高校生が本学を訪れました。
今回のオープンキャンパスでは研究室開放があり、情報工学科は7階の6研究室が対象となりました。
赤堀研究室は、蔵書数がとても多く、図書館と見間違うほどの書籍があります。
赤堀研では、卒研ゼミで様々なテーマを取り上げ、議論をしています。当日は、4年生(卒研生)がゼミで調べた内容を高校生に発表していました。「Java言語の概要」や「データベース(DB)とファイル(File)の違い」など、ゼミの風景を公開してまいた。
西尾研究室は、ゼミ風景の公開と、高校生からの質問を受け付けていました。質問には研究室の学生だけでなく、西尾先生も対応されていました。高校生と先生、高校生と卒研生との間で質疑応答が行われ、一緒に来ていた保護者の方も落ち着いて話ができると好評でした。
陳研究室は、Squeakで作ったゲームと、VHDLによる自動販売機の設計、「新しい検索システムの考案」についての説明を行っていました。 SqueakとVHDLは、実際に3年生のセミナーで作った作品です。研究だけでなく、研究室のとても楽しい雰囲気が伝わってきて、高校生の笑い声が聞こえていました。
徳増研究室・辻研究室は、「経路探索および姿勢制御における自動操縦知的ロボット」の紹介をしていました。これは空間の構成要素、障害物までの距離空間を認識し、ロボットを制御するものです。また、「エッジ抽出法」と呼ばれる画像処理や、一枚の写真からある一部分を取り除き、別の画像に貼り付けてワンクリックで合成写真が作れる「合成写真の自動化」についての説明もしていました。
小平研究室は、卒研生による何でも相談室をやっていました。特に多かった質問は、就職、学科のカリキュラム、サークル、アルバイト、寮についてなどでした。勉強についてだけでなく、学生生活についても不安を持っている高校生にとっては、実際に先輩の意見を聞くことができて、疑問が解消されたようです。
執筆 情報工学科 3年 谷口 望美
午前中は小雨が降っていましたが、午後からは天気も回復し、多くの高校生が本学を訪れました。
今回のオープンキャンパスでは研究室開放があり、情報工学科は7階の6研究室が対象となりました。
赤堀研究室は、蔵書数がとても多く、図書館と見間違うほどの書籍があります。
赤堀研では、卒研ゼミで様々なテーマを取り上げ、議論をしています。当日は、4年生(卒研生)がゼミで調べた内容を高校生に発表していました。「Java言語の概要」や「データベース(DB)とファイル(File)の違い」など、ゼミの風景を公開してまいた。
西尾研究室は、ゼミ風景の公開と、高校生からの質問を受け付けていました。質問には研究室の学生だけでなく、西尾先生も対応されていました。高校生と先生、高校生と卒研生との間で質疑応答が行われ、一緒に来ていた保護者の方も落ち着いて話ができると好評でした。
陳研究室は、Squeakで作ったゲームと、VHDLによる自動販売機の設計、「新しい検索システムの考案」についての説明を行っていました。 SqueakとVHDLは、実際に3年生のセミナーで作った作品です。研究だけでなく、研究室のとても楽しい雰囲気が伝わってきて、高校生の笑い声が聞こえていました。
徳増研究室・辻研究室は、「経路探索および姿勢制御における自動操縦知的ロボット」の紹介をしていました。これは空間の構成要素、障害物までの距離空間を認識し、ロボットを制御するものです。また、「エッジ抽出法」と呼ばれる画像処理や、一枚の写真からある一部分を取り除き、別の画像に貼り付けてワンクリックで合成写真が作れる「合成写真の自動化」についての説明もしていました。
小平研究室は、卒研生による何でも相談室をやっていました。特に多かった質問は、就職、学科のカリキュラム、サークル、アルバイト、寮についてなどでした。勉強についてだけでなく、学生生活についても不安を持っている高校生にとっては、実際に先輩の意見を聞くことができて、疑問が解消されたようです。
執筆 情報工学科 3年 谷口 望美
2006年7月2日日曜日
新任教員紹介 - 田中先生
2006年度より本学に就任された先生方をご紹介します。
田中博教授
情報工学部棟8階にある田中先生の教員室にて
———専門分野についてお聞きしました。
衛星通信・ワイヤレス通信システム、ユビキタスネットワークシステムが専門で、衛星を用いて、移動体(飛行機、新幹線、船舶)でも高速な通信ができるよう、乗り物を「動くビジネス空間」へとするプロジェクトに参加されていたそうです。大学では、それらに関する基本技術やアプリケーションおよびその実証をテーマに考えているとのことです。
また、田中先生は本年度、1年生のC言語(演習)と論理回路(演習)、2年生のJAVA言語、3年生の組み込みシステムを担当されています。
———本学に来られた志望動機についてお聞きしました。
一般に会社では管理職の立場になると、実際に自分の手足を動かして仕事をする機会が減り、若い社員の指導やプロジェクトの管理、契約の仕事が主体となってきます。先生はそれだけでは物足りないと感じられ、学生を通して間接的にはなるものの今後の技術革新に寄与したいと思われたそうです。また、学生に刺激やきっかけを与え、将来を担う若い世代を育てたいと思われ、本学に就任されました。
———先生の経歴についてお聞きしました。
北海道の出身で大学院を修了後、NTTに入社され、衛星通信システムに関する研究開発に20年以上携わってきました。学生時代の様子をお聞きすると、講義の空き時間には仲間とソフトボールを楽しんだり、学科対抗の運動会に備えてキャンパスの中を走っていたそうです。
北海道についてお聞きしたところ、北海道ならではの光景があるとお話くださいました。タイミングが合えば、晩秋の紅葉した木々(ポプラ並木、銀杏並木)とそこに新雪が積もる雪景色を一緒に見ることができるそうです。北海道ならではのお話が聞けて、その光景を見てみたいと思いました。
———本学・学生の印象についてお聞きしました。
環境がとてもすばらしく、施設が充実している印象を持たれたそうです。春には、テニスコート沿いにある桜並木が満開で、とても綺麗だったとお話くださいました。
学生についての印象では、礼儀正しく、家庭でしっかりしたしつけを受けてきた学生ばかりとおっしゃっていました。社会に出るとコミュニケーション能力が問われますが、田中先生はそういうところをチェックされていました。
———最後に先生の趣味についてお聞きしました。
特に人に言えるようなご趣味はないとのことでしたが、先生のお住まいのある横須賀は、海や山がありとても景色がいい場所も多く、時間がある日曜日などは、10キロほどの道のりをゆっくりとジョギングをしながら、景色を楽しんでいるそうです。また、心に余裕があるときには、吉村昭の歴史小説や内館牧子のエッセイを読まれているそうです。
田中先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 谷口 望美
田中博教授
情報工学部棟8階にある田中先生の教員室にて
———専門分野についてお聞きしました。
衛星通信・ワイヤレス通信システム、ユビキタスネットワークシステムが専門で、衛星を用いて、移動体(飛行機、新幹線、船舶)でも高速な通信ができるよう、乗り物を「動くビジネス空間」へとするプロジェクトに参加されていたそうです。大学では、それらに関する基本技術やアプリケーションおよびその実証をテーマに考えているとのことです。
また、田中先生は本年度、1年生のC言語(演習)と論理回路(演習)、2年生のJAVA言語、3年生の組み込みシステムを担当されています。
———本学に来られた志望動機についてお聞きしました。
一般に会社では管理職の立場になると、実際に自分の手足を動かして仕事をする機会が減り、若い社員の指導やプロジェクトの管理、契約の仕事が主体となってきます。先生はそれだけでは物足りないと感じられ、学生を通して間接的にはなるものの今後の技術革新に寄与したいと思われたそうです。また、学生に刺激やきっかけを与え、将来を担う若い世代を育てたいと思われ、本学に就任されました。
———先生の経歴についてお聞きしました。
北海道の出身で大学院を修了後、NTTに入社され、衛星通信システムに関する研究開発に20年以上携わってきました。学生時代の様子をお聞きすると、講義の空き時間には仲間とソフトボールを楽しんだり、学科対抗の運動会に備えてキャンパスの中を走っていたそうです。
北海道についてお聞きしたところ、北海道ならではの光景があるとお話くださいました。タイミングが合えば、晩秋の紅葉した木々(ポプラ並木、銀杏並木)とそこに新雪が積もる雪景色を一緒に見ることができるそうです。北海道ならではのお話が聞けて、その光景を見てみたいと思いました。
———本学・学生の印象についてお聞きしました。
環境がとてもすばらしく、施設が充実している印象を持たれたそうです。春には、テニスコート沿いにある桜並木が満開で、とても綺麗だったとお話くださいました。
学生についての印象では、礼儀正しく、家庭でしっかりしたしつけを受けてきた学生ばかりとおっしゃっていました。社会に出るとコミュニケーション能力が問われますが、田中先生はそういうところをチェックされていました。
———最後に先生の趣味についてお聞きしました。
特に人に言えるようなご趣味はないとのことでしたが、先生のお住まいのある横須賀は、海や山がありとても景色がいい場所も多く、時間がある日曜日などは、10キロほどの道のりをゆっくりとジョギングをしながら、景色を楽しんでいるそうです。また、心に余裕があるときには、吉村昭の歴史小説や内館牧子のエッセイを読まれているそうです。
田中先生、ありがとうございました。
執筆 情報工学科 3年 谷口 望美
2006年6月30日金曜日
ACM国際大学対抗プログラムコンテスト国内予選
6/30(金)、ACM国際大学対抗プログラムコンテストの国内予選が開催されました。インターネットを通じて行う予選で、情報学部棟504号室、ソフトウェア実験室にて行われました。
3人一組でチームとなり、出された問題に対する答えを求めるプログラムを時間内に作成し、正解数と時間を競うという形式で競技は行われます。
神奈川工科大学からは6チーム、うち情報工学科からは3チームが出場しました。
4年次、2年次、1年次学生からなるチーム、3年次学生のみのチーム、2年次学生のみのチームと多種多様なチームが出場していました。
各チームとも授業や課外活動で得た知識・技術を元に健闘ぶりを発揮していました。
3時間という限られた時間での競技はとても緊張感のあふれるものでした。
結果は残念ながら予選敗退という形になってしまいましたが、大会を通じて得られたものは大きいのではないでしょうか。
出場された選手の皆さん、お疲れさまでした。
執筆 情報工学科 3年 松浦 祐二
3人一組でチームとなり、出された問題に対する答えを求めるプログラムを時間内に作成し、正解数と時間を競うという形式で競技は行われます。
神奈川工科大学からは6チーム、うち情報工学科からは3チームが出場しました。
4年次、2年次、1年次学生からなるチーム、3年次学生のみのチーム、2年次学生のみのチームと多種多様なチームが出場していました。
各チームとも授業や課外活動で得た知識・技術を元に健闘ぶりを発揮していました。
3時間という限られた時間での競技はとても緊張感のあふれるものでした。
結果は残念ながら予選敗退という形になってしまいましたが、大会を通じて得られたものは大きいのではないでしょうか。
出場された選手の皆さん、お疲れさまでした。
執筆 情報工学科 3年 松浦 祐二
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