2014年1月9日木曜日

大学至るところ場所あり

 人間到る処青山あり (じんかん、いたるところせいざんあり)をもじっています。私が高校時代に国語で学んだ言葉で、“じんかん”なのか“にんげん”なのか改めて確認してしまいました。両方あるようですが、“じんかん”が圧倒的に多いようです。

何が言いたいのかって?実はですね。そうなんです(分かってほしいな)。今回は、実験は何も研究室内だけでやるものではない、という実例を示したいと思います。


実験風景です。右に見える村田君がスマートフォンを持って、そのスピーカから高い周波数の音を出しています。これを左の屋良君の前にある受信機で、その周波数の受信特性を調べているところです。先日、オシロスコープを用いた研究の紹介がありましたが(リンク)、ここでもそれが使われています。情報って言っても、パソコンだけではないです。場所は、昼食時の食堂です。

何故、そのような場所でわざわざやっているのかって? うるさい場所でやることに意味があります。実際にうるさくて騒音レベルは80dBで前後していました。要するにスマートフォンから出している特殊な音が周囲の騒音でかき消されることなく、受信できるかってゆーよーなことを調べていました。

ここでは、スマートフォンから20kHzに近い音を出していました。20kHzの音が聞こえる人はほとんどいません。年齢とともに聞こえる音の周波数は低くなります。私は、なんと13kHzの音が聞こえず、学生に同情されてしまいました(泣)。
学生諸君たちとは2月か3月に体力的な勝負で決着をつける約束をしています。もちろん、その結果は本ブログに掲載します。お楽しみに。

撤収作業に入るご両人。無事、目的としたデータは取得できました。相変わらず食堂はうるさかったですが、このような実験には相応しい場所と言えます。学外のレストランでは、ちょっとできませんね。混雑時ならなおさらです。


何が言いたいのかって? 大学は、多くの人(ボランティアになってくれる)がいる、いろいろな場所(本学には横浜スタジアムと同じ仕様の球場もあります)や他分野の研究をしている人が近くにいて、研究や実験環境には事欠かない、ということです。このように、公共の場所ではなかなかできないようなことも、意外と簡単にできてしまうことは有難いことです。このような利点を活かして何かをやっていくことができれば、といつも思っています。思っているだけで、思い浮かばないのが残念ではありますが・・・。思いついた方は遠慮なく、申し出てほしいです。

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