2012年4月23日月曜日

メディアに掲載されました

研究内容を世の中に認知してもらうこと、できれば、それが世の中で使われることは研究者の一つの目標です。また、それは研究者にとって非常に嬉しいことでもあります。

多くは学会発表という専門家の会議での発表というケースがほとんどですが、たまには新聞に掲載されたり、TVで取り上げられたりすることもあります。これらは学会に所属していない一般の方々への露出になるので、学会発表とは別の意味でインパクトが大きいです。

今回「“まばたき”で家電操作 -神奈川工大 筋電位変化を利用-」ということで419日の日刊工業新聞(産業経済三紙の一つです)に大きく(と言わせてください。(義理で)そう言ってくれた人もいます)掲載されました(ここでは権利の関係で新聞記事のコピー掲載を控えます)。

新聞に掲載されたものと同じ構図の写真です。被写体は学部4年の小堀君。研究室に配属して間もないですが、信に値する働きを見せてくれています。今後の活躍が大いに期待できます(やってもらわないと困ります)。


内容は以下のWEBニュースにも掲載されましたので、ご参照ください。
日刊工業新聞 ビジネスライン(記事はこちら
朝日新聞 デジタル(記事はこちら

新聞に掲載されなかったものと同じ構図の写真です。被写体は修士2年の加藤君。来年は彼がいないことを考えると暗澹たる気持ちになります。


ともに頭に装着した脳波センサが重要であり、(彼らのイケメン!!!の)顔をここでは紹介できないのが残念です。が、顔が写っていたら、何故俺は掲載されなかったの、と加藤君が悩む可能性もあるので、結果としてはよかったのだと思います。


++++
以下は、この新聞記事を見た学部4年生の小林君と私との会話


学部4年の小林君。パキパキ仕事をこなす好男子。発言も遠慮がない(笑、米国育ちの影響か?)。研究室が今年から取り組む新たなテーマを担当してもらっています。

小林君:
 先生の名前しか出ていなくて、実際にやっている加藤さんたちの名前がないのは納得できませんね。

私:
 まぁな。企業のニュースは企業名(かっこ付きで社長名)、大学は担当している教員名が出るのが慣例なんだ。学会では、当然担当している学生が筆頭著者としてなって発表もする。そういう意味では、学会(少なくとも工学系)では一番やっている人が主役になる。努力している学生に対して、そのような機会を準備するのが俺の仕事の一つであり、責任も感じている。

小林君:
 学会で発表する予定はあるということですね。

私:
 学会は地方で行われることも多いし、当然外国で開催されるものをある。旅行?という意義もあるので、いい場所を選ばないと、とか査読(外国のものの場合)を通さないと・・・というプレッシャーもある。教員も決して楽しているわけではないことを分かってほしい。

補注:
 以前、査読が甘い?アジア開催の学会で勘弁してほしい、とブログに頻出しているSHIN*HARA君に言ったら、「どこでもいいです。でも、アジアの場合は、成田でパスポートなくしました、と言いそうな気がします。」と脅迫?された経験があります。教員もつらいです(笑)。
+++++

 使用している脳波センサを購入した会社の方からお祝いのメールもきました。改めて新聞やWEBニュースでの露出の大きさを感じました。

今回の掲載は、研究室がこれまで取り組んできたテーマを学生が自分自身の課題と捉えて、真摯に進めているからこそ、実現できたものです。卒業していく先輩からの引き継ぎを春休み中に行っていました。そのような地道な彼らの日々の努力が、今回の新聞掲載に繋がっています。今後はテレビに出るぞ、という野心を持って進めてほしいです(そのときは、当然私も出られるはずですし・・・)。

0 件のコメント:

コメントを投稿