情報工学科4年工藤(共著・吉本)です。前記事でも紹介された通り、3月15日(火)~3月18日(金)の日程で、電子情報通信学会 総合大会が福岡県の九州大学伊都キャンパスで開催されました。
情報工学科から31件発表されたうち、某研究室からは5件の口頭発表と、1件のポスター発表を行いましたので、その報告を3泊4日の旅の内容と共に記します。
私達は総合大会開催前日の、3月14日(月)から福岡入りしました。今回は博多駅近くのホテルに滞在しました。会場の九州大学へはバスで1時間弱掛かります。
福岡到着1日目は、せっかく来たのだから・・・と観光を満喫しました。もちろん翌日の学会発表のための練習も、各々観光後に行いました。本来の目的を忘れたわけではありません。
昼食には博多名物であるラーメンを堪能しました。30分ほど並んで食べたラーメンは非常においしかったです。カメラを気にも留めないほどです。
昼食後は、”学問の神様”として菅原道真公を祀った太宰府天満宮へ向かいました。外国人観光客の方達も多く見られる非常に有名な観光スポットです。
各自身体を清めてから、御本殿へ参拝に向かいました。学問の神様の恩恵があることを期待してしまいます。
その後もおみくじを引いたり、ご当地名物を頂いたりと太宰府観光を満喫しました。
2日目は、総合大会開催地の九州大学 伊都キャンパスへ。
広大な敷地と坂が特徴的で、学食ではハラルのメニューがあるなど、国際色も伺えます。
既に総合大会の報告がある(リンク)ため、まったく同じ構成の画像は割愛させていただきます。
午前は口頭発表5人が2つのセッションで発表、午後にポスターセッション1人だったため、この1日が勝負でした。
先日掲載して頂いた手話班3人のセッションでは、座長を勤められた方がHMMを用いた手話認識を研究していたらしく、3人とも細かい部分への質問やアドバイスを頂くことができました。
以下に各者の発表風景と各人の感想を記します。(発表順)
B4 工藤
「今回、僕にとって最初で最後となるであろう学会発表を行いました。とにかく”間抜け”には、ならない用に心掛けて発表を行ないました。それでも大分早口になってしまいましたが。自分の1年間を、確かに伝えられていたならば、良かったと言える発表となったのだろうと思います。」
“ならば”、とは微妙な表現ですね。確かに学会発表はそうかもしれませんが(企業によります)、企業ではプレゼンすることは当たり前にあることです。是非とも社の代表としてお客様の前で、提案のプレゼンを行うようになってください。
M1 柴田
「発表はスムーズにいきました。
しかし質疑応答は相手の意図を上手くくみ取りきれない場面がありました。
質疑応答が上手な人はそういった点も優れていたので、今後気をつけていきたいと感じました。」
もちろん、質問者の勘違いや思い込みによる場合もあります。しかし、全ては自責の観点から考えたいものです(そうしていると思いますが)。自分の説明に問題がなかったか、とか、自分の知識や検討が浅く、質問が理解できなかったのか、などなどです。女性にもてないのは、女性が悪いのではなく、自分に原因があると考える、ってことと同じです。納得できる?例えです。質問は、次のステップのきっかけになることもありえます。このような機会を大切にしてください。
もちろん、質問者の勘違いや思い込みによる場合もあります。しかし、全ては自責の観点から考えたいものです(そうしていると思いますが)。自分の説明に問題がなかったか、とか、自分の知識や検討が浅く、質問が理解できなかったのか、などなどです。女性にもてないのは、女性が悪いのではなく、自分に原因があると考える、ってことと同じです。納得できる?例えです。質問は、次のステップのきっかけになることもありえます。このような機会を大切にしてください。
B4 吉本
「初めての学会発表でした。自信を持って発表せよとのことだったので張り切って発表に臨んだところ、少し力んで早口になってしまいました。余裕が足りばかったようで、もっと大きく構える必要があったようです。発表した後から学ぶこともいっぱいあり、とても良い経験になったと感じております。」
何となく雰囲気が分かります。確かに、慣れないうちは、余裕がなくどうしても駆け足になります。まぁ、プレゼンのうまい下手は確かにありますが、重要なことは、あくまで内容です。そこがしっかりしていれば、あまり気にしなくてよいと思っています。選挙演説ではないですね。でも、下手で損をすることにはならないように・・・
測位班2人のセッションでは、近いテーマを研究しているグループもあったためか座長のみならず様々な方からの質疑応答があったようです。
M2 村田
今回福岡で発表でしたが、初めての学会も福岡でした。あの時、座長から「もっと自信を持って発表した方が良い」と言われたのを思い出します。
最後の学会も福岡でしたが、自信を持って発表できたと思います。
最後まで準備不足が直らなかったのが残念です。」
確かに発表前にいろいろやらなければならないことがありました。全てを満足するようにやることは、様々な仕事を同時並行しなければならない中で、困難なときも多いと思います。困難な状況でもクオリティスタート(6回3失点)を心がけてください。
M1 金田
「今回、3年次の聴講含め5回目の信学会となりました。
発表は質疑が充実し、滞りなく終えることができましたが、自分のテーマを含め3テーマの実験を並行して進めた為、準備段階に苦労した学会になりました。
今回の一番の収穫は、異なる大学でテーマがかなり近い研究をされている学生と交流できたことです。
外に成果を出すことの大きな意義の一つと感じています。」
発表は質疑が充実し、滞りなく終えることができましたが、自分のテーマを含め3テーマの実験を並行して進めた為、準備段階に苦労した学会になりました。
今回の一番の収穫は、異なる大学でテーマがかなり近い研究をされている学生と交流できたことです。
外に成果を出すことの大きな意義の一つと感じています。」
同じテーマをやっている人とは、本来は商売敵なのかもしれませんが、そんなにやっている人が多くないこともあり、仲間のように感じます。お互いによいところを吸収して、レベルを高める、完成度を上げて、実用レベルを目指してほしいです。
午後のポスターセッションでは、4月から新4年生になる学生が発表を行いました。
開始早々聴講者へ説明を行う3年生。幅広い質問には柔軟に対応し、立派な発表をしていました。これからの1年間でどこまで躍進できるか、目を見張るものがあります。
B3 成岡
「ポスター発表という形でしたが、初めて学会発表に参加させていただきました。先輩方や他学の方の発表をじっくりお聞きすることができ、来年度からの目標を立てることができました。先輩方のように、次回からは口頭発表ができるよう頑張っていきます。」
確かに彼女は飲み込み、速いです。今後は先輩はあくまでアドバイサの立場です。持ち前の聡明さと明るさを持って、今後来るであろう壁を乗り越える/破壊する/迂回する、如何なる方法でよいので、その課題を解決してください。それは、研究室の課題でもあります。
今回の総合大会で、各自が反省すべき点、目標とすべき姿を見つけられたと感じています。
全員の発表が終わり、夕食は同じく15日で発表が終わった西村研究室のメンバーと打ち上げへ。
他学科との交流は機会が少ないため、学科ならではの話に花を咲かせていました。
3日目も、聴講しに九州大学へ。
午前は各自が聴講したいセッションへ行き、午後からは
”「パターン認識・メディア理解」必須ソフトウェアライブラリ 手取り足取りガイド”
午前のポスターセッションでは、機械学習の研究の割合が多く、ホットな研究テーマであることを実感しました。
午後の企画(http://www.ieice.org/~prmu/jpn/ieice2016.html)はOpenCV3.0による画像処理とPythonによる機械学習の導入・体験ができるセミナーで、機械学習や画像処理において最新の技術や複雑な処理などを簡単にしたツールを導入して、実際に動かして結果が得られるまでを体験してきました。
どちらも40行ほどのソースコードで複雑な処理が実装でき、驚きの連続でした。
とくに機械学習では2箇所を書き換えるだけで識別器が変えられるなど、簡単だけでなく便利なツールであることもわかりました。今話題のDeep Learningも簡単に実装でき、どんなデータを入れたらどんな結果が返ってくるのか、すぐにでも試行錯誤したくなるほどでした。(まずは勉強しなければいけませんが、それほど簡単に実装できた感覚を受けました)
企画参加者が大勢いたことから、それだけ需要があるものであったことが分かります。
あくまで基礎中の基礎ですが、今後多くの人が手軽に触れ、これらを使った研究が盛んに行われ、更なる発展に繋がっていくことが予想できます。とても楽しみです。
昼食は学食を堪能し、夕食はもつ鍋と“締めのラーメン”を頂きました。
博多ラーメンもお店によって こってり・あっさり
の違いがあって、どちらもおいしいのでオススメは個人で意見が分かれそうです。
最終日は1日目と同じく観光です。同じ観光でも学会発表の前と後ではまるで気分がちがいますね。どのようにとはあえて言いませんが・・・。
最終日は天気が非常によく、最高の観光日和でした。私達は能古島という島へ行きました。博多駅からバスで40分程度の場所から船で10分程度の場所に位置する島です。
出発する港
能古島
島到着後は”アイランドパーク”という公園までバスで向かいました。入場料は1000円。
このアイランドパークは花が見所のひとつで、ところどころに整備された花壇が見れます。
そんな中、大学生たちが最初に飛び込んでいったのはブランコでした。いろいろと開放されています。
ウサギ園?小屋?もありました。直接触れ合うことが可能で、餌も与えることができたので、ウサギが簡単に集ります。
ウサギと触れ合う彼らは最高に幸せそうな様子でした。
ヤギにも出会えました。餌を与える隙に触ることが可能です。
昼食は能古島名物 “能古うどん”を頂きました。コシがあってとってもおいしかったですね。堪能しました。
アイランドパーク最大の目玉である花畑です。時期によって異なるようですが、今は菜の花が辺り一面に咲いていました。圧巻でした。
忘れてはいけないのはお土産です。常に飢えた状態の某研究室にとって、お土産を忘れるなんて言語道断です。福岡空港で忘れずに購入しました。
以上、3拍4日の総合大会参加の報告でした。
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ということで、方や卒業旅行?方や今後の研究室での研究?のために鋭気を養ってきたようです。研究のプロセスは当然大切ですが、このような仲間との一部観光?も彼らの今後の人生の糧の小さな一部になれば幸いです。しかし、写真は誰か他の観光している人に撮ってもらえばよかったのに。最後の写真、全員ではないのはちょっと残念。
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