2014年3月31日月曜日

オーストラリア大陸縦断チャレンジWSC2013 砂漠編4

10月8日(16日目)前半

今日からいよいよ本格的に太陽エネルギーの力で走り出します。まずは朝日の力で減ってしまっているバッテリーを回復させます。出発の8時まで短時間ですが、これがものすごく重要なのです。
本日のドライバーは塙くんです。メンバーの中では体格の良いほうですが、そのぶんバラスト(重り)を抜いて調整します。この間のトラック運転はダンカンさんにお願いです。

日の出と共に充電開始

パネルを太陽光に垂直になるよう調整

私はキャンピングカーで先導を担当しました。この日も晴天で、順調に発電しています。このまま500キロくらい進めそうだな、と順調のように見えましたが、東(真左)からの横風が強く、修整舵をあててやらないとまっすぐ進めないような状況でした。

指令車から見たKAIT SPIRIT号

 そんな中でも、先にスタートしたライバルチームを何台かぶち抜いて、これはいける!と思った頃に悲劇が起こりました。テナントクリークから1時間、約70キロメートル地点で突風によってアッパーカウル(ソーラーパネル)が一瞬で空に舞い上がり、対向車線をはるかに越えて砂地のほうに落下しました。。。

大破したキャノピ

 私は先導車からずっとミラーで後ろを見ながら走っていたのですが、まるでスローモーションのように見えました。幸いにもシャシー本体とドライバーには影響がなかったため、すぐに緊急停止し、カウルを回収して来ました。

割れた太陽電池

キャノピーは大破、配線は引きちぎれて太陽電池も何枚か割れてしまいました。強風が原因ではあるのですが、カウルの固定が弱かったというのは人為的ミスです。キレて怒りまくるリーダー、唖然と立ち尽くすメンバー達。しかし、監督も私も、修復は十分に可能であると直感していました。だとすると、やることは一つ。大至急次の町までトレーラーで運び、必要な資材を手に入れ翌朝までにKAIT SPIRIT号を走れるようにする!

つづく

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