例のエビちゃんが室内バイクを漕いでいます。何をしているのでしょうか? ちなみに、スクリーンの横には、村田君がほとんど正座しています(反省しているわけではないです)。
実はエネループに充電しているんです。エネループは皆さんもご存じの充電可能な再利用型の電池です。環境に優しいです。エビちゃんが女性に優しいかは不明(女性と接する局面がないので、全く不明です)。彼の無駄なカロリーが効率よく充電エネルギーになればいいですね。
しかし・・・。そうなんです。エアロバイクを漕ぐのって、苦役ではないですか? 苦役列車というのがありましたが、苦役バイクですね。そんなの続くはずないって? 鋭いご指摘です。
ここで、村田君の登場です。「“ガジェット村田”にはなるな!!!」と言っていますが、彼のソフトウェア実装能力には、確かに感心させられるものがあります。人はどこか一か所はいいところがあるという格言はありますが・・・(彼の長所は1か所、とは言っていないので、念のため)
そうなんです。エアロバイクの発電量に応じて、ストリートビューの景色が流れる機能を作成、実装しました。力を入れて漕ぐとスピードが出て、景色の流れが速くなります。室内ですが、風を感じることができます。そして、ゆっくり漕ぐと、歩いているような景色が流れます。
これがその画面の一例。彼が9月に行ったロンドン(リンク)の風景を見ながら、エアロバイクを漕ぐことができます。もちろん、行き先を指定できるので、あと○○kmという表示も出て、達成感も感じられます。
「俺にもやらせろ!!!」ってことで、筆者自ら試乗しました。GREATです。もっとよいプロジェクターを使えば、本当に臨場感が高まると思いました。Googleが運営しているストリートビューは、おそらく今後ますます充実すると思われるので、この方向からの進展も楽しみです。
エビちゃんのシステムに、研究室のメンバーが協力して、より高い機能と価値を加えています。阪大教授のインタビュー記事の中に、「競争して競わせて育てる、という時代ではない。互いに協力し合える環境を整えた。」という発言がありましたが、まさしく、それに合致していると思いませんか? ちなみに、この環境は研究室の学生が整えたもので、筆者が整えたものではありません。そんなこと念を押さなくたって分かる、っていうあなたの指摘は正しいです。
今後、彼らによって、より完成度の高いシステムができると思います。情報システムは使われてナンボ、っていうことで、システム構築と機能実装に満足することなく、定常的な利用を可能とする“しくみづくり”まで到達することを期待しています。
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注:ガジェットとは、目新しい道具、面白い小物、携帯用の電子機器といった意味の英単語。人目を引く、気の利いた、ユニークな機能の、といったニュアンスを込めて使われる例が多い。(IT用語辞典(http://e-words.jp/)より)
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