2012年1月17日火曜日

携帯の着信を香りで伝える~情報工学科の特徴~


松森果林先生のことを調べたときに、松森先生がプロデュースした「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」の存在を知りました。

右はフェラーリの香水です
左は分かりません(分かる人コメント欄に書いて教えてください)

ちょうどこのような全く新しい製品を世に出すのは、情報工学科の真骨頂です。作り方と共に、何故情報工学科の真骨頂になるのかを書きたいと思います。



「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」は、なかなかおしゃれです。健常者が使っても良い商品です。欲しくなったので、作ってみます。購入先を調べずに、自作のための資料を集め始めるのは、少し変っているかもしれません (^_^;。

■■着信を光って知らせるストラップ

もう10年くらい前になりますが、「着信を光って知らせるストラップ」が流行りました。電池も要りませんし、機種依存もありません。携帯電話と繋がってもいません。必要な材料も、

  • (ショットキーバリア)ダイオード
  • LED
  • コイル(アンテナとして)

と少なく、自作すれば材料費は数100円程度です。

なぜ電池もなく、機種依存もなく、着信を知ることができるか分かりますか? せっかくですので仕組みを学んでみましょう

■着信を知る方法

最近はBluetoothを使って着信を知らせる携帯電話があります。これだと機種依存になりますし、電池も要りますし、機械も高価です。先に書きましたが、「着信を光って知らせるストラップ」は、安価ですし、機種非依存です(H"などがダメですが)。

どのように着信を関知するかというと、電波です。携帯電話は、基地局から着信の電波が届くと、携帯電波からも電波を出力します。みなさんもご存じのように電波は距離の2乗に反比例して弱くなっていきますので、電波の発信元では非常に強い電波が流れています。携帯電話は着信すると基地局に応答します。そのとき携帯電話は強い電波を出します。この電波を利用して、着信を知るのです。

携帯電話に繋がっていないため、近くの他の人の携帯電話が着信したときも反応してしまうという欠点はあります。

■電池なしで光らせる方法

最近は、SuicaやEdyのような非接触型で、電池の要らないICカードが普及しています。どうやって電池なしでICカードが通信しているかご存じですか? これは電波を電力に変えています。

具体的に言うと、携帯電話の着信時にLEDを光らせるためには、ショットキーダイオードというダイオードを使います。これを使って、携帯電話着信時に発生する電波を整流してやることで、ダイオードを光らせる程度の電気は十分得ることができます。


■■「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」の作り方

「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」は、上記の仕組みを利用して、着信を知り、モーターを回し、香水の香りを広がらせれば良いです。ただし、モーターを回すための電池は内蔵する必要があります。

松森さんのアイデアに触発され、僕と同じことを考える人はたくさんいたようで、「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」は、多くの会社が独自に作成しています。以下の商品名で検索すると、過去の商品の様子を見ることができます。

  • 携帯くんくん
  • におうンです!かおりちゃん


■■「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」が今作られていない理由

「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」は、すごく欲しいのですが、現在販売していません。なぜだか分かりますか?

それは、携帯電話の通信方式が変わってしまっていたからです。元々H"のようなPHS方式では、LEDは光りません。電波の力が弱いからです。auは早くからCDMA方式(符号分割多元接続)を使っていたので、光りませんでした(光りにくかったです)。符号分割多元接続は、強い電波を発しないためです。DoCoMoもFOMAになってからは、同様に光らなく(光りにくく)なってしまいました。


■■「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」を自作する

無いとなると余計作りたくなるのが人情です。「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」を作りたい熱は高まっています。

何か良いアイデアをお持ちの方はコメント欄などに書いていただけると幸いです。



■■情報工学科の位置づけ

まとめ(「携帯の着信を香りで伝えるストラップ」で伝えたかったこと)

情報工学科は、情報分野の保守本流だと自負しています。他の2学科は情報分野の特定な箇所に特化した学科です。そのため、特色があります。一方、情報工学科は何でもありなので、特色が打ち出しにくいです。

今回のストラップの例ですが、企画するところまではできても、実現するには幾つか乗り越えなくてはいけない壁があります。通信の符号のことを知り、電気回路の知識も少しだけないと、実現できません。このように全く新しい製品を企画し、作成できるのは、幅広く様々な知識や経験を積むカリキュラムを持つ、情報工学科だと思います。

受験生の皆さんは、是非情報工学科に入学し、新しい製品(サービス)を提案していただけたらと思います。


長い文章を読んでいたただきありがとうござます m(_ _)m

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