そろそろ本題に入ります。提案手法の検証のためには、実験による評価確認は必須です。その意味で、実際の使用環境あるいは極めてそれに近い環境下で実験をすることが必要と思われます。ちなみに、衛星搭載品の試験は宇宙ではできないので、高真空チェンバと呼ばれる装置を用いて行われます(小生の昔の経験)。関係ないか。
ということで、天井にセンサをつけるのが理想ですが、まだ技術としての完結をみていないので、今回は天井に取り付けた条件と同等の環境を考えることにしました。天井の高さを3m前後とみて(一般家屋よりも高い)、人がスマホを持った場合、スマホと天井に取り付けた(埋め込まれた)センサとの距離として2m程度確保できればよいと思われます。そのためのセンサの設定治具はどうするか?ということですが、学生諸君との議論の中でテントのフレームを用いることにしました。
以下は、そのための組み立てと設定状況です。
フレームを立てているところ。4本の脚は、同時に引き上げる必要がありますね。
最初はテントのフレームのみが必要と思っていましたが、よくよく考えるとセンサからの信号を増幅する受信機の置き場が必要でした。テント付属の幕を使っています。要するに天井裏ってとこですね。
錘(名称は分かりません。村田君に聞いたら、型名を言っていました。彼もわからないようです。)を用いて、位置を確認しています。下のシートにも意味があります。作業をしていく中で、彼らがそれなりに考えてやっています。さらに、改善案がでていました。この作業は、私も参加しました。K*a*k*ts*君よ、それは違うぜってことで(^_^)。
いつもの動的実験(要するに移動している対象への測位精度の検証)のために、レールを設置しているところ。肝心のセンサを設置した写真がないのは遺憾。学会発表用のものがありません。来週撮ります。
そろそろデータ取得のモードに入った状況。向こうは金田君。いろいろあって、加わるのが遅れました。
夜も遅くなりました。私は彼らに先んじて(この表現はおかしいが)帰宅しました。体力も持ちません。大学が大学らしく、研究室が研究室らしくなるためには、学生の力が大きいというか学生が主役なのだと感じます(自分の実力が乏しい、という事実を露呈しているのかも知れませんが)。彼らが納得できる何かを成し遂げる、という成功体験を通じて大きくなってほしいと切に思います。そのための舞台を整えることが教員の大きなミッションであることは確かです。ちょっと、かっこつけすぎました。
PS)
いやらしい話を少々。こういう作業をみんなで行っている様子を外野としてみていると、学生が何となく分かります。実際、企業のインターンシップでは、グループでの作業を通して学生選抜をしているということも聞きました。3枚目の写真に出ていたK*a*k*ts*君は、ある企業にインターンに行きましたが、そこの重役が彼のことを「グループでの作業のときの姿が素晴らしかった。是非きてもらいたい。」言っていました。このような仲間への支援作業も単に手伝い作業と考えずに、手伝っている中での改善案の提案や自分から積極的に考え、言われなくても動くと言う姿勢を身に着けてほしいと思っています。
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