10月2日(10日目)
情報工学科のとある教員です。昨日は早めに帰ることができたので、ついに洗濯をすることができました。10日目の私でさえ一度も洗濯できていなかったのですが、なんと先発部隊の監督も初洗濯だったのでそれはそれはものすごい量でした。部屋にロープを張り巡らし、衣類の万国旗が完成です(見苦しいので写真は自重します)。そんな洗濯物の大群を尻目に、今日の夕刻に向けて残りの作業に取り掛かるためヒドゥンバレーサーキットに向かいます。配線作業とバックモニター取り付けが主な内容だったのですが、本番用タイヤに組み替えてみると重大な問題が発生!シャシー班はこちらの作業に取り掛かりっきりになってしまいました。重大な問題が発生しすぎて「またか」と思われるかもしれませんが、本当に重大な問題です(いろいろあってここには記せないので、直接聞きに来てください)。とにかく車検をクリアできる状態にだけはしないとスタート前に失格になってしまいます。それだけは避けたい、という思いがきっとメンバー全員にあったと信じたいのですが、少なくとも私にはありました。
気を取り直して残りの作業に取り掛かる |
本当はこの日、日本からもう一人、シークレットメンバーが到着していました。ブレーキトラブル(参照)の補修部品を運んでくださったありがたいお方なのですが、今日のところはピットに来ないということだったので部品だけ奪い受け取ってきました。しかし、こちらの作業は後回しです。塙君の芸術的加工によって生み出されたボルトによって、動輪が回転するようになりました!しかし、まだレースに参加できるような状態ではありません。
不安が残りつつも時間になったので車体をトレーラーに積み込みます。ところでこのトレーラー、誰かが運転しないといけないのですが、大型免許を所持しているメンバーは一人だけです。ただしその彼は貴重なソーラーカードライバーでもあるので、現地で運転手を雇えないか手をつくしていたのでした。そしてこのタイミングで現地ドライバーが尋ねて来てしまったので、無碍にも対応できず、約束の時間までに車検会場に辿り着くことができなくなってしまいました(無視して出発する選択肢もあった)。
ラッキーとアンラッキーが同時に光臨 |
結果、車検会場に行くとオフィシャルのエライ人がいて、「来ないから皆帰っちゃったよ、今頃どうしたんだ」と、当然ですね。今後のことはあとで話し合って決めるということでしたので、失意のままピットに戻りました。すると、ドアに張り紙が。“金曜の8時に来い、それがKAIT WSC Projectのラストチャンスだ”
そしてまた夜中まで作業が続くのであった・・・ |
つづく
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