2016年2月14日日曜日

たすきをつなげる

 関連記事はエビちゃんが既に書いています(リンク)。タイミングを逸すると論文は書けないよ、と言っていますが、ブログの記事も同じです。タイミングが遅れると書きづらいです。その中で書いています。
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ここから本題
 駅伝から生まれた言葉だと思います。バトンを渡す、と言えばリレーですね。方や粘り強さと絆の強さを感じ、方やスピード感と躍動感を思わせる言葉です。少なくとも私は。

 本学が大学駅伝に参加しているわけでもないのに、何が関係あるのか?という疑問はごもっともです。大学研究室運営の難しさの一つに、
・研究テーマが自分のものにやっとなったところで卒業(学生の立場)
・学生が研究室の戦力にやっとなったところで卒業(教員の立場)

ということが挙げられます。

 企業では、組織内でのノウハウの蓄積、技術の継承は極めて重要であり、そのための体制がしっかりしています。大学では、そのミッション(有用な学生を育て、社会に送り込む)から、蓄積していくことは難しいです。

 しかし、難しいと言って諦めることはできません。可能な限り、理想に近づけます。と、いうことで、卒業する4年生から現3年生(来年度から卒研生(進級できれば、ですが))に、引継ぎを行いました。その一部のもようを

 講師は卒研生(4年生)の吉本君。このための資料作成は、卒研の発表用のOHP作成よりも遥かに負荷が大きかったはずです。彼による講習は30分ほどの昼休みを挟んで5時間を越えました。

面倒を見てもらっているのは、3年生(4月からは卒研生か?)の小澤君。面倒なのは、各自のコンピュータの環境によって、ソフトウェアのインストール時の挙動が異なったり、****だったり。何とか解決しました。皆でやるとこのようなとき、あーすれ、こーすれ、ということで助かりますね。

 宿題も出ました。次回は復習を兼ねた宿題の解説をやってもらう予定です。本当の難しさは、ソフトウェアの設定、使い方ではなく、自分のテーマ(テーマ設定はさらに難しいです)に対する適用や評価であり、今後はその方向に注力していく必要があります。

 日本は2008年の北京オリンピックの400mリレーで銅メダルを獲得した実績があります。残念ながら、個人レベルでは準決勝はおろか二次予選にも進めないのが現実と思います。しかし、バトンを渡す、というチームワークを磨くことによって、チームとして最大限の力を発揮し、快挙を成し遂げました。そのときは、アメリカを始め強豪国がバトンパスでミスを重ねていました。我々もそれに倣って(相手のミスを待つという意味ではなく)、先輩が築いてきたものを後輩が確実に引き継ぎ、シームレスに検討を継続していくことによって、競争力を確保していきたいと考えています。
 そのような思いが、彼らに伝わっていると信じたいものです。やらされ感はお互いに不幸です。

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